2023年もあと2日で終わります。毎年この時期になると1年間の振り返りを行っており、今年も書くことにしました。
今年は仕事で異動があったり、コロナに罹患したりと大変な年でした。異動直後はとても忙しくて執筆をする時間が取れず、書きたいのに書けない、という状態に悩んでいました。いざ忙しさを脱しても今度は書く気力が戻らず、去年ほど筆が進まなかったというのが正直なところです。
また、私は通勤時間中に作品を読んでいるのですが、通勤時間が減ったことで(それ自体はよいことなのですが)作品を読む時間も減り、読んでも気力がなくて感想を書くことが難しくなりました。だから去年ほど他の方との交流もできず、内心寂しい思いをしていました。
でも秋頃から少しずつ気力が戻ってきて、最近ではまた定期的に執筆ができるようになりました。読む方も、自主企画などで好みの作品を見つけて感想を書くことで、新たな作家さんとの交流が生まれました。作風が近い人と、強制ではなく自然とお互いの作品を読み合える関係を作るのが理想なので、今後もそうした作家さんの発掘を続けていきたいです。
今年から連載を始めた作品は2つ。『緑風のヴァルキリア』というハイファンタジー、『岸壁の令嬢』というミステリーです。前者は純文学寄りの硬質な文体、後者はライトなタッチのコメディと毛色はかなり違いますが、有難いことにどちらも一定の方が連載を追ってくださいました。『岸壁』の方は完結しており、『緑風』の方も定期的に更新しています。いずれもカクヨムコンに応募しているので、よければ年末年始のこの機会にお読みになってみてください。
小説関連で今年一番大きかった出来事は、ハナショウブ賞という公募の賞を受賞できたことです。公募は3年ほど前から続けていましたがずっと鳴かず飛ばずで、最初の頃は書くのを止めようと思うくらい落ち込んだため、今回初めて受賞という結果を得られたことが本当に嬉しいです。
受賞作は介護職にスポットを当てたお仕事小説で、実体験を元にしています。書籍化もしていただけるとのことで、刊行予定は来年7月。刊行されればお知らせしますので、一度手に取っていただけますと嬉しいです。
来年でカクヨムの利用は4年目になります。今ではすっかり生活の一部になりました。来年は、現在公開中の作品の執筆を続けると共に、新しい作品も公開していくつもりです。数年前に書いてパソコンに眠らせているもの、水面下で書き続けてきたもの。候補はいくつかありますが、そうした新しい作品の公開を通して、新しい読者の方とつながっていければいいなと思っています。
もちろん、今まで交流がある方とのつながりも大切にしていきたく、気になる作品があれば積極的に読んでいくつもりです。
私の作品をお読みくださった皆さま、作品を通して交流してくださった皆さま、1年間お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。