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雨と心

新作の短編を投稿しました。
タイトルは「雨の切れ間に」。うつ病を発症した主人公が、再び外の世界へと戻っていく過程を描いた作品です。

台詞はほとんどなく、主人公の心境描写と、雨の情景描写の重なりに主眼を置いています。
純文学性を追求した初めての試みであり、わかりにくい点があるかもしれません。

私自身、去年仕事で随分落ち込んだ時期があり、うつ病までは行きませんが毎日不安だった時期がありました。
今は穏やかでも、いつまた不安が襲ってくるかわからない。その時に感じたことが、本作ラストの主人公の心境でもあります。

何らかの不安を抱えている方が、この作品を読んで、少しでも前へ踏み出せそうと思っていただけたら幸いです。

2件のコメント

  • 瑞樹さま、「マイ・ベスト短編の里」にご寄稿いただいております友未です。終章を書き直されたとのことで楽しみに再読させていただきました。
    率直に申し上げて、この章にはやはり何かが欠けているような気がしてなりません。作者ご自身、手直しされていて感動を覚えられたでしょうか?友未には、表面上の唐突さや強引さを解消するだけでは補えない内面的必然性の希薄さが依然として残されているように感じられてしまいます。それ以前の章では深く伝わって来た主人公の心の動きや紡ぎ出される風景への作者の共感が、ここに来てふっと立ち消えてしまい、陽ざしを追う言葉が空回りしているような印象を受けてしまうのです。それは、主人公の態度変化が、主人公自身の思念と天候の描写のみに委ねられている描き方の行き詰まりであるような気がします。そのため、文章が理屈っぽくもがいており、風景描写までその理屈に巻き込まれて本来の精彩を失って行くかのようでした。友未は、前章からこの終章に至るには外部的な出来事や事件 ― ストーリー性が必須だと感じたのですが、いかがでしょうか?
    なお、最初の方、「今日は水曜日。もちろん予定は何もないから外に出る必要ない。」に脱字がございました。
    瑞樹さまのご意見など、友未の近況ノートの「連絡帳」のページにお寄せ頂ければ幸いです。
  • 修正版をお読みいただいた上、詳細なコメントをお寄せくださりありがとうございます。
    連絡帳の場所がわからなかったのでこちらに返信しております。

    ご指摘を受けてから修正案を3つほど考え、そのうち最も修正が少ない案、つまり『葛藤を抱きながらも外に出る』を今回採用しました。ですが、やはり「天気がいいだから外に出る」というだけではきっかけとして弱いようですね。
    実際に引きこもりの人が外出するきっかけを調べてみますと、自分一人の力で外出できることはほとんどないようですね。その意味で心理の自然な流れが失われ、違和感を覚えられているのだと思います。
    実は修正案の中には、外的なきっかけを受けて外に出る、というものもありました。大幅な修正になりそうだったので一度は見送ったのですが、せっかく本作を気に入ってくださっている以上、納得のいただける形で再度修正してみようと思います。
    いつになるかわかりませんが、完了したら何らかの方法でお知らせ致します。
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