• SF
  • 異世界ファンタジー

『ケモ耳っ娘~』コラム/デニスとシアンは似てる部分も多いけど、実は結構タイプが違う

 我が家ならぬ、我が物語の大売り出し中、「頼れる兄貴系」キャラのデニスとシアン。
 後輩の面倒見のいい二人ですが、実は結構タイプが違います。

 真面目にやろうぜとひっぱっていくのはデニス。
 ま、気楽にやろうやで後輩に混ざるのはシアン。

 泊まるところのない後輩を部屋にあげるのはデニス。
 じゃー、皆でキャンプしようぜって言って獲物とってくるのはシアン。

 二人とも上級冒険者なので、稼ごうと思ったらふらっとクエストに行けばすぐに稼げる。
 後輩に報酬殆どあげちゃうのはデニス。
 山分けなーって均等にするのがシアン。


 先輩としては同様に二人とも頼れるタイプ。
 え?何この人聖人か何かなの?なほどに面倒見良すぎるのがデニスなんですよね。

 自分は恵まれない孤児からのスタートで、「運良く」知り合った「上級冒険者」からいろいろな物をもらって一人前に成れたと思っている。実際には自身の努力もすごいんですけど。
 で、もらった恩を返す事ができないから、それを後輩につなごうとしている。そして、自分がそうされたから皆にしてやらないとと思っている(それが普通の感覚に近くなっている)

 シアンも底辺の場所からのスタートなんですけど、デニスみたいに手を差し伸べられて成長はしていないんですよね。「ある人」に出会うまでは、ずっと小汚い世界で暮らしていた。
 狭くて汚い世界の中で、大きくはないけど欲にまみれてて、あー美味いもんくいてー、酒のみてー、女抱きて―なんてボヤキながら生きていた過去がある。欲もあるし、不条理な世界も良く見ていて、自分は地べたに頭擦りつけてて生きていて。
 世間の汚さや厳しさも、彼なりに知っちゃっています。
 だから、デニスに比べると、ある意味リアリストなのかもです。


 ちなみに二人とも、「腹が減ってたら心も減るから、とりあえずいっぱい食えや」ってのは同じです。
 この言葉、元はシアンが言っていたもので、それが一緒に旅をしていたアシュリーに移り、そのアシュリーからデニスに伝わっています。
 だから、リリアンも同じことを言ってるんです。

==================

ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~
https://kakuyomu.jp/works/16817330648712732416

~前世の記憶を持つ少女は、再び魔王討伐を目指す~

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する