【カクヨム短編コン2021　特別賞受賞】 とうとう夏の気温が殺人的な数値を叩き出すようになった頃、人類は一部の者たちを『冷凍冬眠』で夏を越させる選択をした。問題は一つだけ。低くは…

　飲み過ぎたのは、俺がいけないんじゃない。あの店の焼き鳥が美味いのがいけないんだ。 　いいよな、焼き鳥。焼き鳥は正義だ。間違いない。 　酔っぱらった俺は帰り道に意識を失う。目覚…

俺に牙を剥く吸血鬼の本当の目的は……

「家を買おうと思うんだけど」 　夕飯の席で、そんな事を彼女が言い出した。 　家を買うって事は、俺との旅をやめたいって事だ。何か不満でもあるのだろうか？ 　すれ違う二人の冒険…

ほのぼの異種族間ガールミーツボーイ♪ 出会いと別れ、そして再び……

「にゃあ」猫に呼ばれた。 その綺麗な白い猫は私と目が合うと、まるで誘うように踵（きびす）を返して路地裏の細い道に入った。 猫を追った先で眺めた風景、そして会いたかった人、伝えた…

学校の帰り道、知らない人に変な事を言われた。なんだか最近ついていない。蒸し暑さのせいか、体調もいまいちだ。 焼き肉屋の匂いにお腹がなった。ランチの営業をしているらしい。いいなあ、…

前世でチンピラだった俺は、なんとモフモフと可愛いチンチラに転生していた！！ とりあえず、飼い主の女子高生の谷間でハスハスしておこう。うおお、たまんねえぇえええ！！ モフモフ可愛…

今日のデートの水族館で、イルカの曲芸に目を輝かせていた彼女に、地方の水族館の話をしたらその話に食いついて来た。友人と旅行を楽しんだ経験があまりないと言う彼女に、つい「一緒に行かな…

手違いで死んだ僕を転生させてくれると、女神様は言った。 転生先はどんなものでも良いと。なんなら無生物でもかまわないそうだ。 「なら、僕はぬいぐるみになりたいです」 「えっ？！」

敵だったと思っていた吸血鬼は、俺に惚れていただけだった。俺からも告白して恋人同士になったわけだが……　目の前で惚気るられるのは、さすがに恥ずかしいぞ…… 過去に書いた短編「牙を…

注：この作品は「ラブコメ」になっていますが、殆ど「コメ」です。 女の子（）二人が、夜の学校で好みの男子の話をしたり、ダブルデートしたりする話（） え？どこが「筋肉」だって？ む…

職員室で先生に叱られていた鈴木君は、『７』がアンラッキーナンバーだったと、一度そう言った。 ほんわか可愛い恋愛話