いつもご愛読ありがとうございます。
「僕とあいつと氷ときせき」第15話 目覚め(1/4)、本日公開しました。
今回は組み方について、小説の中で書くことのできなかった詳しい話を書いてみます。
アイスダンスは社交ダンスと違って、たまに遠心力がかかって片方が吹っ飛ばされていくことがあります。
なので、二人が離れてしまわないようにかなり”がしっ”と組みます。
キリアンは二人の腰の接している部分が軸になるように二人一体となった感じで動くのがコツなので、そこがずれないように男性は女性の背後から回した手で相手の腰を引き寄せるようにします。女性はその男性の手が離れないように上から自分の方に抑えます。
ワルツポジション(タンゴもそうですが)は、男性は女性の背中に手を回して引き寄せるようにします。
しかしワルツポジションの場合、そうやって力をかけられることで二人の距離が縮まってホールドがぺちゃっとつぶれてしまうことのないように、逆に女性は相手を突っぱねます!
ワルツなんて、ボールルームの社交ダンスなら女性は男性の腕に軽く指を添えるように置くところですが、アイスダンスだと相手の肩あたりをぐっと押していきます。近寄るな!くらいの勢い。でもそれを感じさせないように腕や肩の形には気を配ります。ふわっと大きく組んでいるように見せかけていますが、実はかなり力をかけ合ってるんですね~。
以上、アイスダンス豆知識でした。
それではフィギュアスケート小説「僕とあいつと氷ときせき」を今後ともよろしくお願いします。