ようこそ。
私の作品に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
こちらは短編連作「情報化時代の犯罪者たち」のあとがきです。
最終話の公開と多少時間が前後しますが、大目に見てやってください。
なお多少のネタバレを含むため、未読の方は先に本編を読むことをオススメします。
【情報化時代の犯罪者たち】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884196358◎作品のコンセプト
「なんかこう、読んでモヤモヤするような作品が書きたい!」
……と、思って書いた作品です。
昨今は転生チートのような、手軽にスカッといい気分になれる作品に需要が集まっているのだと思います。
でも逆に、たまにはモヤッとするような作品、スッキリしない作品があってもいいんじゃないか、と思って書いてみました。
善悪とか、IT技術とか、そこらへんで。
私がずっとモヤモヤしてきたあれこれを、存分にぶち込んでみたつもりです。
モヤッとしていただけましたでしょうか?
◎描きたかったもの
現代社会の歪み、みたいなものを表現したかった……とか、そんな感じです。
インターネットやコンピューターは便利ですが、技術は使い方次第なわけで。
使おうと思えば悪いことにも使えるし、使い方を誤れば「技術に人が使われている」なんてことになりかねない。
社会を豊かにするはずの技術が、逆に人の生活を害することもある。
だからこそ、使う側のモラルが問われることになるし、多少は仕組みとか本質とかを知っておく必要がある。
次々と登場する新たな技術とどう付き合っていけばよいのか。社会の変化にうまく対応できない人はどうなってしまうのか。
……と、いったことを書きたかったんだと思います。書いた後に振り返ってみると。
実際のところ、書いてる最中はそこまで考えてなくて、
「犯罪とコンピューターをネタに話を書きつつ、善悪とかモラルとか社会的弱者とか、自分が気になってることを好き勝手ぶち込んでモヤモヤさせたる!」
……といった感じで、勢いに任せて書いてました。
◎反省点
なるべく説教臭くならないように……と心がけたつもりですが、やっぱり説教臭くなってしまったように思います。特に最終話。
自分が書きたいことを書くのはいいけれど、それよりも『読者が読みたい文章』を提供する必要があるのかな……というのが反省でしょうか。
『自分のやりたいこと』と『人の求めるもの』の重なる部分はどこか——。
というのは、きっと何をやるにしてもついて回る話なのだと思います。
あとは、もっと魅力的なキャラクターを描けるようになりたいですね。
特に今回の作品は、主人公が傍観者として一人語りするばかりだったので……。
それぞれに個性と魅力を持ったキャラがたくさん登場し、お互いに影響を与えながらばんばん動いていく。めまぐるしく状況が変化していく。
そういう、おもしろい作品を書けるようになりたいものです。
◎今後の予定
漠然とした希望ですが、8万〜10万字で完結する作品を1本書いて、どこかの新人賞に応募してみたいなー、とか考えていたり。
ただ現状、長いお話、登場人物の多いお話を書くのに苦手意識があるので、その辺の課題をひとつひとつクリアしていく必要がありそうです。
この辺り、我流でのお話作りに限界を感じている部分でもあります……。
もしよければ、長編小説の構成法、プロットの作り方を学ぶのにオススメの本をコメントで教えていただけないでしょうか?
何卒よろしくお願いします。
それから当面は、連載中の作品「アンドロイドの保子さんは理想の嫁」の更新に戻る予定……だったのですが、もうしばらく更新はお休みします。
作者自身が何を描きたいのか、どんなお話を作りたいのか、読者に何を伝え、どんなことを感じてもらいたいのか。
そういった部分を、少し時間をかけて整理したいと思います。
更新を待っている方には申し訳ありませんが、何卒ご容赦ください。
◎感謝の言葉
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
今回の作品、いかがだったでしょうか?
少しでもおもしろいと感じていただけたなら、とても嬉しいです。
それでは今回はこの辺で。
いずれまた、作品を通してお逢いしましょう。