• 異世界ファンタジー

作者からのお願い

基本的に昨今の「なろう系」というものは1話辺りの文字数が少ない傾向にあります。大体5000字ぐらいがベターとされ、10000字触ると多いと言われるそうです。
理由は謎ですが……恐らく「心理描写を省ける=書くのが簡単」とか「誤字チェックが楽」とかが理由だと思います。「通勤中や昼休憩中にサクッと読み易く読者ウケする」というのはどう考えても読者目線の意見であり、作者目線では「あーまあそれもあるね、うんうんあるある」ぐらいの感覚でしょう。「上手く区切るのが苦手だから長々書かない」とか「そもモノローグを書くのが苦手だから長々書けない」という方も居るはずです。

まあ、それはさておくとして。

小説家でも漫画家でもゲーム作る人でもアニメーターでも、服飾デザイナーでもアクセサリー工房でも……クリエイターというものは「誰に何と言われようが自分が一番だと思わなければいけない」ものだと私は思っています。
詰まる所「いつか絶対売れる」と信じ続けてる訳ですが、であれば「いつか絶対多くの人の目に留まる」という事にもなる訳ですよ。
なので私は当作【どこででも変わらない僕ら】に色々と伝えたい事を詰め込んでいます。何を詰め込んだかは言わない。それを言ったら読む価値が皆無になる。作品紹介に書いてある事なんて建前です。

故に心理描写は絶対に省けず、結果として私は1話辺り平均28000文字ぐらいになっています。時々40000字超えて自分でも笑う時がある。
でもそれを変える気はありません。小説でも漫画でもゲームでも、私にとって「主人公の心の動き」というものは「登場人物がどう成長するか」や「どう関係が変化するか」に直結する何よりも大事な要素です。だって何の理由も無く唐突に悟◯がスーパーサ◯ヤ人になってフリーザ様ぶち殺したらおかしいでしょう?ク◯リンが死んで、それを受けた◯空が何を思ってどうなったかが大事なんです。
ですが私は絵が描けませんし、絵が描ける人を雇う金もありません。◯空がブチ切れてる表情や気迫を伝える手段が文字しか無い訳ですよ。
だからこそ【どこででも変わらない僕ら】は文字数がとんでも無いのです。もう某ホラ◯ゾンに対して「辞書じゃんwww」とか言えません。辞書だよ。

ゆっくり読んで欲しいです。本にしろゲームにしろ仕事にしろ、趣味だってそう。焦って良い結果に繋がるのは金が絡んでいる時だけです。大阪のおばちゃんでも無し、勢い勇んで「ガーッ読んでガーッと楽しんだらええねん!」とか言いたくありません。
のんびり読んで欲しい。主人公に自己投影したり、登場人物たちの中に自分が混ざってる妄想したりとか醍醐味の一つでしょう?小説家にしろ漫画家にしろ、言っちまえば皆妄想癖が強い奴って事なんだから。小説家っつーと仰々しいけど、俺らなんかそういう妄想を「人に見聞きさせられる物語」に昇華させれてるってだけよ。

登場人物の心の動きを楽しんでください。
そして「自分だったら」を楽しんでください。
そんな訳で、今後ともどうぞよしなに。

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