結構過激に書いているので、善性キャラが好きなキャラは飛ばしてください!
私はとてもひねくれた人間なので、恨み、怒りを感じない、もしくはそこまでない完全なる善性の人間やキャラをとても気味悪く感じています。
なぜかわかりません。たぶん自分が恨みを持たなかった期間がないので、そういう感情を表に出さない人間と会うとなんだか人間らしさを感じられないのです。とにかく善性のみでできた人間なんて存在するはずがない、絶対心のどこかしらに恨み、妬み、嫉妬、怒りがあると信じています。人の優しさだって本当はすべてエゴイズムからできているのかもしれません。
ですから、恨まれたりねたまれたりすることを気にせず、人や敵の善性を信じ続け、まわりから良い子と称えられる、鬼を滅する某超人気アニメの主人公はとても苦手です。
小説やアニメでもキャラの善性を強調する描写はあまり好きではありません。
初めての殺しで躊躇するシーンはもちろん必要です。なかったら逆にサイコパスになってしまいます。
しかし何度も殺しているのに今更適当な敵キャラに対して「殺せない……」とか「会話で紛争は解決するはずだ」とか言う主人公には正直共感できません。あなたは今まで散々殺してきたはずじゃないか、暴力を頼った自分を棚にあげて何を言っているのだ……となってしまいます。
一度人の命を奪ったのなら最後までそのまま突っ走ってほしい、と私は思っています。少なくとも自分の「躊躇」のせいで味方が被害を受ける、なんていう描写は絶対に駄目だと思っています。
この私の性質のため、私の小説では「殺しへの躊躇」や「敵への情け」への描写を極端に少なくしています。現実的ではないと思いますが、あんな特殊な状況になったら誰だって悪魔になると思っていますので。
残酷ですが、人間は環境がひどいことになれば家族や仲間、そしてなによりも自分を守るために、容易に人殺しをすると思っています。
戦争がまさにそれを表していると言えるでしょう。