• 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

山賊の制作日誌その5 おまけで神村晴人とバルド設定画など

 山賊にならない内に二十万文字を超えてしまいました。どうも、ぱわふるぼたもちです。
 二十万文字というと大体ラノベ一冊分くらいが十万文字と言われてるので実にラノベ二冊分以上は書いてきたことになります。凄い文字数だ。凄い文字数なのに山賊になる気配が全くない。というかそれ以前に山賊が主軸の話ではなくなってしまっている気がする。
 バルディンの過去が明らかになり、亡国の王配でヴァロッサ王国第三王女の恋人という立場でどうやって山賊として活動しろというのか。
 もうあらすじからも逸れまくっているというか、あらすじの冒頭で流している娼館から脱出の下りがまず終わっていないという恐怖。そろそろあらすじタイトル詐欺と言われかねない状況なので、タイトルとあらすじが変わってしまうかもしれません。
 仮に変わったとしたら「娼夫転生 〜貞操観念逆転異世界で娼夫になりました〜」とかになると思います。流石に変更するとなったらその時の最新話の最後あたりにタイトル変更のお知らせはいれると思います。
 いやまあプロット通り山賊のお頭にはなるんですけどね。なるんですが、タイトルにするほど重要なものでもなくなってしまったので仕方ないのです。
 それより、かつて英雄だった男が転生して愛のない人生を歩みさらに転生した結果、ひたすらに愛を求めて愛してくれるなら誰でも受け入れてしまう娼夫になってしまった……という悲哀と、それでも世界を救うんだぜと前向きに頑張るところがメインになりつつあるので、ある意味仕方のない流れとも言えます。
 貞操観念逆転ものとしても、山賊のお頭より娼夫の方が色々と違いが活かせる気もしますし、状況判断だ。臨機応変に行こう。

 さて、そんな裏話は置いておいて、そろそろ長きにわたる第一章のクルエラ編が終わりつつあります。半分くらいは精神世界で第一章のメインヒロイン二人、クルエラことスカーレットと、神村ツツジの掘り下げをしています。
 実に単行本一冊分くらいのボリュームで二人の過去、それぞれの心に抱える問題を描く中で、実はこっそりとバルディンの過去についても語っていたのだと最後の最後で判明するという手法でインパクトを与えられるように考えました。
 この物語はどうしようもない苦難や絶望をハッピーエンドで塗りつぶす物語なのです。晴人やバルド、バルデールとしての人生を生きたバルディンが、過去のすべての因縁に決着をつけ、何もかもをまるっと全部救ってしまう、そんなお話になるのです。
 けれどバルディンは、みんなを助けまわって奔走していた神村晴人や、世界を何度も救った英雄バルド・アグニ、英雄になれなかった騎士バルデールの、どれと比べても一番貧弱で呪われています。バルディンは、過去のすべてと比べて一番弱い状態です。
 妹ひとりおんぶできないほどの筋力で、目もやっと見えるようになったばかり、特別な力は何一つ無く、積み上げてきたものと言えば娼夫として歩んだ十年で磨き上げた精力と性技のみ。
 それでも、持ち前の前向きさとひたむきさ、そして敵であったとしても助けたいと思うほどの、傲慢なまでの優しさを武器に彼はこの過酷な運命に身を投じるのです。

 タイトルはもしかしたら変わるかもしれませんが、これからもそんなバルディンくんと愉快な仲間たちとの冒険をよろしくお願いします。

 おまけに神村晴人とバルド・アグニのイラストを載せておきます。
 神村晴人は召喚された十八歳時点。バルド・アグニは、死の魔王との戦いに赴いた最期の頃の姿です。
 スカーレットの目元は父親にそっくりです。遺伝ですね。

2件のコメント

  • 単行本2冊分はすごいですね👏
    あの展開はびっくりしました

    そしてタレ目親子かわいい
  • もう山賊になる必要ない。

    世界観的に姫様全員相手しても良い立場。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する