そろそろラストに向けて核心に迫りつつあるので迂闊なことを書くとネタバレになる危険があり小ネタで出せる話があんま無くなってきました
今更の小ネタ
・「インタポレーション」は『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』からサノスが繰り出した「デシメーション」を引用して反対語にしたものです デシメーションが全存在を半分に減らす現象だったので、インタポレーションは全存在の半分を増幅する現象というところですね
31話小ネタ
・「グレゴールの朝が来た」はフランツ・カフカ『変身』からの引用で、有名な書き出し「ある朝グレゴールザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた」を踏まえています 白花ちゃんも蛆虫なので
・「コギトエルゴスム」は有名な「我思う故に我あり」のことです
・「我思う故に我あり」って書いた方がわかりやすいんですが、白花ちゃんは人文系なので近代哲学にも一定の教養があり、彼女なら恐らくラテン語の方を思い浮かべるはずなのでそちらを採用しました
・「存在者」という単語は形而上学寄りの哲学用語です 白花ちゃんの専攻とは少しズレているのですが、他に手頃な単語が無いのと何となく読んでも問題なく意味が取れるので使用してもいいことにしました
・哲学用語の「存在者」とは「何らかの意味で存在するもの」という程度の意味で、「者」といっても人間だけではなく無機物や概念も含みます 我々が名指せるような事物はだいたい全部存在者です