地の王ヴァシュラムは、他の精霊王とはちょっと変わっています。
多重人格のように、一人ではなく大地のあるところどこにでもいて、それぞれ性格の違う、でも元は1つの神です。
地上の神殿はヴァシュラムの意志が反映されますが、地下の神殿はヴァシュラムの聖域、どの姿のヴァシュラムも存在しています。
泉には乙女の姿で、そして女性名のアリアドネという名で祀られています。
人間が見る地の王は、利便性を図り、適当に作った偶像です。
ヴァシュラムもアリアドネも、意外と真名ではないのかもしれません。
地底の聖域にミスリルがいるのは、住まわせてやる代わりに守れという契約の元にあります。
それでも地底で植物も満足に育つわけもなく、ガラリアが来るまではとても厳しい暮らしをしていました。
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