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『異世界転生 ~神を恨む青年と奴隷少女~』 第2話 後書き

おはようございます。

『異世界転生~神を恨む青年と奴隷少女~』の作者、LAST STARです。まず始めに後書きの更新が遅れてしまい、大変申し訳在りませんでした。出来る限り、最新話を投稿した日に後書きを描かせていただきたいと思っておりますので、今後たりともよろしくお願いいたします。

さて、今回は13日の0時に公開された「第2話 神への憎悪」の後書きになります。
※ネタバレも含まれますので、閲覧にはご注意ください。
(ぜひ、作品を見てから見ていただくことをお勧めいたします)

小説のURL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054894278667

さて、今回の「第2話 神への憎悪」は主人公、弘樹の現状を描いたシーンとサブタイトルの通り『神への憎悪』が漲る展開で話が進んでいきます。特に第2話は異世界へと転生する前段階という事もあり、弘樹の思いや亡くなってしまった彩香に対する思いがより強く詰まっているお話だと思います。

私自身、別作品「俺の使命」でも明かしているように「人の死」に関する場面は多くの葛藤や思いが膨らむため、この話を描く際も凄く悩みました。主に悩んだ点としては、「この弘樹君にとって彩香とは一体、どんな存在だったのだろう?」とか、「彩香を失った弘樹君はどんな思いだったのだろう」などです。

悩みに悩んだ結果、最終的な私の解として「彩香の死――それは弘樹君にとって絶望であって、生きる希望になった」と結論付けました。

つまり、『主人公の弘樹は表面上「夢」と言う名の人助けを目指し、心の奥底では自分が幼馴染の彩香を救えなかったことに後悔を感じつつ、こんな運命は間違っている。そう嘆いて神を恨んでいる』という設定にしました。

要は『神への恨み』は弘樹なりの『怒りの吐け口』にしか過ぎないのです。

なぜなら、神は実在しない存在であり、手に届かない存在です。
そして、何より責任を神に擦り付けることで「俺は悪くない。俺には力がなかった」と言い訳できるからです。だからこそ、弘樹は「神様」を名乗る男と対峙した瞬間、殴りかかったわけなのです。

優しさゆえの正義感。優しさゆえの曖昧さ。
そんなものを感じていただけたら幸いです。

さて、最後になりますが、今後の展開についてです。
物語の舞台は遂に異世界へと移ります。異世界では著しくバトルや恋愛チックな話にディープな話を絡めて盛り上げていく予定です。まぁ、現段階でトコトン落とすところまで落としましたので今後の展開にご期待ください。

次回、「第3話 現実主義」は5月20日(木) 午前0時に公開予定です。
ご一読頂ければ幸いです。

※何者かの声がする。
『語り手は彼を古の理へと誘う。そして、また語り手も彼を欲する』

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