「長い。長すぎる。そう思わんか、ファル?」
「リュライア様、それは致し方ないと存じます。あの話は、『魔剣』のターニングポイントでございますから」
「だからと言って、想定外の演習・捕らえられた盗賊と殺人・謎の密書などと、色々詰め込み過ぎではないか。文字数で源氏物語と張り合う気か?」
「かも知れませんが、これで『魔剣』は残すところあと2章でございます。残りの章は、いずれも5章より短い分量でございますし、既に初稿は完成済みですから、年内には全て投下を完了するでしょう」
「ではようやく、我が『執事』の第7話に着手できるという訳だな」
「いえ、それが……どうやら倉馬めは、新作の構想を練っているようでございます」
「……は? 『執事』を放置して新作だと!?」
「倉馬いわく、別に『執事』を放置するわけではなく、既に7話の素案も出来ているが、しょーもない短編思いついたからそっち先にやりたい、とのことです」
「我々はしょーもない短編より優先順位が低いのか……」
という訳で、「魔剣」の第5章を投下しました。長いので分割も考えましたが、全ての要素が章の最後に向けて収束していく構成のため、あえて長いままといたしました。
残るは2話。リリエラの敵討ちの話も、ついに結末を迎えますので、お付き合いの程どうぞよろしくお願いいたします。
そして「魔剣」の後は、「執事」7話と「しょーもない短編」を同時並行で進める予定です。こちらは気長にお待ちください。