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第五章完結。物語も終盤へ―

第五章を書き終えることができました。

タイトルは「砂漠の薔薇、昔噺は砂に眠る」。

砂漠の国を舞台にした話が書きたくて。
一番楽しく、勢いよく執筆できた章でした。

「サルビヤ」の風土は、エジプトとオリエントを足して割ったような世界観です。


新たな登場人物たちも出てきて、てんやわんやの大騒ぎ。


砂漠の薔薇と呼ばれる、美貌の王女サフィヤ。
年若き為政者として尊敬を集める反面、派手好きで傲慢なところがあります。


セインベルクの宮廷詩人、レイチェル。
トルバドュール風の、この男。
詩の質は浮き沈みがあり、ヘボ詩人とも言われたりしますが、数々の社交の場を渡り歩いてきた人間的なその魅力で、周囲を虜にします。


ナイト様こと、ユノ。
謎は深まるばかり。



でも一番の見所は。

同じ時間と体験と秘密を共有し、仲間らしくなってくるハークやロゼたちの心境の変化。

独りよがりならぬふたりよがり。
かと、思えばやっぱり孤独。すれ違い。
そんなケイトやラピスラズリも、ハークたちの言葉に触れて変わります。



―ロゼの心理描写。
「一人ひとりの人間は弱くて脆い」「だから互いを支えずにはいられない」

依存とは違う、信頼の形。


ぜひ、次章からの怒涛の展開にもお付き合いいただけると嬉しいです。

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