↓ 一覧のURLです
https://kakuyomu.jp/works/16817330660621993631↓ 295 進化の系譜 その267
https://akuyomu.jp/works/16817330660621993631/episodes/16818093081477770128※公開されてから読めるようになります。
現在、2024-07-25(木) 15:04です。
第295話です。予約時刻は2024-07-25(木)の20:00となっています。
「やぁ、いらっしゃい」
「いらっしゃいって…そちらが呼びつけたんでしょ?」
既に女王や領主だのといった身分の違いが感じられないフランク…というよりはラフな関係性を感じられる、領主という名の管理宇宙人の1人、「トマス=トーラス=グラスランド」と、トーコだった。
※無論本名ではなく偽名だと思われる…例えば、人間じゃ発音できない類の言葉とか?
「はっはっはっ…まぁまぁ。で、どうだったかね?」
「えぇ、まぁ…思ったより多い軍勢とドラゴンたちでしたね」
人間の兵たちは数千人の規模だし、地竜が10に満たない数だけど攻めて来たし、一番のでかぶつは空飛ぶドラゴンだ。ロック鳥も幻影だけど現れた…というのかは不明だけど。そして、一度暗殺されたせいでフェニックスに進化しちゃったんだけど…と、そこまで公開という名の白状をすると、
「なん、だと…」
と驚かれた。
「あれ、情報収集してたんじゃないんですか? 知ってて呼びつけられたと思ったんですけど…」
取り敢えず、背後でバタバタと動き出すアンドロイドメイドさんたちの慌てようで知らなかったんだな…と納得したんだけど。
「ええっと? 一応、報告する内容はこちらの書類に纏めてあります…」
領主は差し出された書類を奪い取るように掴み、背後に来たメイドさんに渡す。そして…
「体調に変化はないか?…あぁ、物凄く気分が悪くなったとか、暴れたくなって困るとかな…」
いや、そんな事実は無いけど……心配されてる?
「特に問題は無いと思います。そうですね…攻めて来た北国に対しては思う所はありますが」
城の復興や国の荒れ放題な区画の整地などを終わらせるまでは自由に動けないし、不足して来た素材や建材なんかはまたダンジョンに入って調達して来た方がいいかな?…と考えている程度だ。尤も、自分自身は動けないかなと思う…何でって。
「取り敢えず、体が安定するまでは無理な行動は控えようと思います」
「何故かね?」
「例えば…ダンジョンの狭い通路でいきなり元に戻ったら…」
「あぁ…」
「巨大化するので通路に嵌って動けなくなりますし?」
通路に嵌ったフェニックスが情けない声で鳴いてるのを思い浮かべてしまい、2人揃って苦笑いしたのだった…(笑)えんわ、それ…
…ってことで、今日はこの辺で!