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アイテムボックスに拘って…をアップ! 178

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↓ 182 アイテムボックスに拘って… その182
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現在、2024-07-19(金) 14:51です。

202-07-19(金)の21:00に第182話を予約投稿します。

ふ゛も゛お゛お゛お゛っ……!

ドッドドッドドッ…と、響く地響き。本当、震度3はあるんじゃないか?…って思う程のそれが、あの巨大猪が地を蹴る度に響いてくる。

「マジに囮しないとダメなのかっ!?」
「文句いわないで煽る!…じゃないとこっちに来ない」

明らかに逃げ腰のタナに、肝の座ったミナが台詞だけでその場に縛り付けていた…将来、ミナの旦那になる野郎は大変だろうな…なんて失礼なことを考えつつ、余り慣れてない土制御スキルを起動する。

(他のスキルと制御系統はそう違わないか……)

取り敢えずパラメータを設定して発動する。

ぼっ!…ゴゴゴゴゴ…

出力を低めにしたせいか思ったよりゆっくり目に沈んで行く落とし穴に「しまった…」と小声で呟く。

「兄様!」
「甲司兄ちゃん!」

叫ぶ2人に視線を向けると…やっべぇっ!

「急いで回避!」
「「了解(です)!」」

慌てて横っ飛びに回避するタナに、何故か巨大猪に突っ込むミナ!

「「ちょおっ!?」」

タナと僕の驚愕の声がハモる中…ミナは鼻先にジャンプ。そのまま鼻先を蹴って上へ上へと駆け上がる…そして!

「やあっ!」

背中よりも高い位置から短剣を投擲する!

シュシュシュッ!
ザクザクザクッ!

(あれは…麻痺毒を塗っている?)

刃が濡れているように見えていた……肉を食べるといってたので恐らくは毒は毒でも麻痺毒の類だろう……と思う。あ……

ふ゛も゛お゛お゛お゛っ……!

「ちぃっ! まだ完成してな……」

ずぼぉっ!

体高より少しだけ深いくらいの落とし穴に嵌った巨大猪!…だが、それでも十分だったのかも知れない。落とし穴に嵌った巨大猪は、先程打ち込まれた麻痺毒が効き出したのか…動きが鈍くなっていたのだ。

「ミナ、でかした!」
「あ…いえ、それ程でも」

照れて薄っすらと頬を桜色に染めたミナ。だが、その耳は真っ赤だった…(笑)

甲司は取り敢えず落とし穴を水浸してから念入りに凍らせた…そして、死亡を確認してからアイテムボックスに仕舞い込むのだった…

ってことで、…今日はこの辺で!

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