私は自分の倫理観や常識に自信がありません
精いっぱいそれらしく振る舞ってはいるし
作品にもそれを反映しようと努力はしているのですが
これが絶対に正しいと思えるようなことや信念は
何一つ私にはなくて
辛うじて、私に優しくしてくれた人の優しさを、オウムがえしにしようと頑張っているくらいしか……
『おしゃれなカラス』という絵本(元はイソップ童話)があります
色とりどりの様々な種類の鳥の羽根を身にまとって
最終的にその借り物の羽根を全部むしられてみすぼらしくなってしまうカラス……
私もそのカラスにそっくりです
良い人って言われている人の真似をしてその人の長所を取り込もうとして
でもそれは表面的なもので、本当に自分のものにしたとはいえなくて
その場その場で、必死に考えて、最善を模索して
もがいてもがいて消耗して
たいていうまくいかなくて
少なくとも何か違うんだろうなってそういうことだけはわかって
たぶん私を分類したら人間じゃなくて『人間もどき』なんじゃないかと思います
……しかしそこでひらめきました
人間のことがよくわからないなら、人間じゃない生き物の話を書けばいいんだと思ったのです(急な話の方向転換)
そう思いまして次の話は人間じゃない存在が主人公です
ジャンルは……たぶんファンタジーです
タイトルだけははっきり決まっていて、『キマイラ』です
前後編の短編(トータル一万字未満)になる予定です
カクヨムコン10に間に合えばそれで出して
間に合わなさそうなら以前書いた小説をリメイクしようと思います