舞台は2060年代の近未来のアメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス。
この時代のアリゾナ州フェニックスは半導体事業が盛んで、第三次世界大戦では爆撃用ドローンやミサイルなどの兵器製造が行われていた。
それを疎んだ敵国によりフェニックスが大規模爆撃を受け、広範囲が焦土化。多くの人々が亡くなり、これを切っ掛けに治安が急激に悪化した。
フェニックスには数多の新興ギャングが興り、日々自警団と銃撃戦を行うなど、生きていくだけで危険が伴う。
警察や軍は、賄賂や違法な薬を受け取るなどで腐敗しており、実質的な無法地帯と化している。
同時に異常気象により雨がほとんど降らなくなり、フェニックスの住民は慢性的な水不足に悩まされている。
主に、子供三人、大人三人がメインキャラクターです。
()の中の年齢は初登場時の年齢で、作中の時間経過とともに全員が年齢を重ねていきます。
オリオン・バーナード(12歳)
遵法精神が高く、頑健な肉体を持つ兄。戦災孤児。
昔は泣き虫だったが、第三次世界大戦の爆撃で両親が亡くなってからは泣かずに我慢して弟を守ろうとする。
エリダヌス・バーナード(12歳)
頭脳明晰で、遵法精神が低めの弟。戦災孤児。
体が弱く重労働はできないが、科学知識を持ち計算が早く手先が器用なため濾過装置などを自作することができる。
生意気だが兄思い。
ヴィクトリア・アルテ・フォックス(12歳)
死んだ親の借財を背負い、新興ギャングI・K・Kによって外せない足枷を付けられた孤児の少女。圧倒的な歌唱力と美貌を持ち、〝歌姫〟と呼ばれている。過酷な人生を歩みつつも、バーナード兄弟からの支援や助けに頼ることなく、自分の力で借財をすべて完済しようとしている。
──
マーカス・レイヴン(21歳)
オリオンの前には少年兵を取りまとめる上官の『レイヴン少尉』として、エリダヌスの前には『新興ギャングI・K・Kの先輩マーカス』としてそれぞれ頼り甲斐のある人物として現れる。
→正体はアメリカ軍のバイオテクノロジー研究所に所属する軍人であり、ギャングには潜入捜査のために潜り込んでいる。重要な軍事機密を持ち出して逃げ出したマサユキ・コウガ(甲賀正行)博士を探している。
マサユキ・コウガ(甲賀正行)博士(53歳)
元はアメリカ軍に所属していた研究者で、軍の重要機密を盗んで逃げた大罪人。日系二世。フェニックスの何処かに潜伏しているという情報がある。『オールドマン』と仮名を名乗り、エリダヌスの師匠となる。
ミユキ・ウォーター博士(29歳)
アメリカ軍バイオテクノロジー研究所所属の博士。日系三世。微生物から飲料水や食料を培養する技術を開発し、アメリカ軍の兵站問題や異常気象に依る食料問題に大きく貢献した。
(※ウォーター博士が開発した技術はアメリカ軍内で秘匿されており、フェニックスなどの戦災で被害を受けた地域には提供されていない)
しかし実父のマサユキ・コウガ博士の背信行為により大きく信頼を落としており、研究所やアメリカ軍からの扱いは良くない。※実母と実父が離婚しているためマサユキ博士とはファミリーネームが異なる。軍属になったオリオンの上司となる。
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六人のキャラクターのうちおよそ半分はストーリー中でいなくなります。テーマが『戦災孤児』『第三次世界大戦』『世界が滅ぶ前日譚』です。
アメリカに行ったことがない&軍隊のことなんもわからん&戦争のことについても詳しくない&ギャングや銃撃戦や治安の悪い場所のこと何も知らないわりには(想像力でおぎなって)頑張っている……と思いますが、リアリティはまだちょっと足りないかもしれない……。いや、だいぶ足りないんだろうな……。
ちょっと未来とは言え、アメリカという実際の国を舞台にするに当たって、ちょっとまずいかなと思ったので、どこの国がフェニックスに大規模爆撃したのかはちょっと……今のところ書いていません(設定はしている)。そこ主軸にしたらたぶん手に負えないのと、怖いので書いてない……。
どっちにせよ、フェニックス・トワイライトの次の話、『オリオンの叫喚』で、世界は(ほとんど)滅びます。どこが敵かどうかより、滅んだ後にどうなるかというポストアポカリプス的な観点が大事。だと。思いたい。
分野的にはミリタリーものではなくてあくまでSF(すこし・ふしぎ)なので見逃してくださいどうか!
……ミリタリーや政治、バイオテクノロジー、科学分野に詳しい方が見たらすんごいツッコミどころ満載なんだろうな。たぶん。むずかしいよ〜!
でも、こうやって近況ノートで少しずつ進捗報告することで、思考が整理されてとても助かります……。私が一方的にダラダラ書いている長文を読んでくださってる方々、👍️押してくださってる方々、コメントくださる方々、本当にありがとうございます……。