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異常図書メイキング26

[これは愛を超えた感情]
プライドを売り払うと大金が手に入るとしたら、売り払えるだろうか? なんてことを考えながら制作。
自分の大切なものを差し出せば、富と名誉はほしいまま。悪魔と取引する物語の王道とも言える。
███氏にとっては、ベストセラー作家の名誉も釣り合うものではなかったらしい。

でも客が超面白いって金を出してくれるなら、内容が空っぽだろうが価値がある、というか、価値が付かなかったものの内容が空っぽみたいな話もある。
「なんであんな中身スッカスカのものが売れるんだ!」なんてことを、しばしばフィクションのアーティストは口にするが、スッカスカじゃないから売れてんだよな。これ言っちゃった奴、大体悪役だから破滅するし。
あと作り手、自分でアレコレ作っちゃうから自分で飽きてしまって、常人の感覚を忘れてるとこある。
高級フレンチを食って「どうせコレ誰が料理してもこういう味になるんだよな! はぁー、つまんな!」つって、あげく独創的すぎて誰も食わないマズい店を探し始めて「コレコレ、こういうの待ってたの」みたいなね。
グルメ雑誌記者だったら良くてボツ、悪けりゃクビだ。

もっとも、5000兆円の値が付いたとしても、異常図書は本当に中身がスッカスカなのだが。

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