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異常図書メイキング17

[ネコのすべてを知れる本]
常々「ウサギになりたい」と言っている我が友人のことを考えながら制作。
動物変身の魔術書にするのは確定として、どうするか。道筋は色々あった。

・ご覧ください! まるで特撮映画のようです!
・かぁいいねかぁいいねぇー! え、これ、人間なの?
・ネコ? あんた、あれがネコに見えるのか!?
・どんーな時もー可愛ーがらーれるー子猫に、なろーぉよー
・みんなみんなーみんなみんなーみんなネコになりーたいー

ネコがよく出てくるのは、ヒトがネコのことをかなり好きだというデータがあるため。飼育頭数ではイヌが頭3つ4つ抜けてるけど、なりたい動物のデータはネコ科が強い。
バンダイが2009年に3〜12歳の子供の保護者に聞いたというアンケート調査ではウサギが女子1位になったそうだが、保護者経由で質問していることから、保護者ウケを狙って虚偽の回答をしている可能性が疑われる。
正直にネコって答えて、こいつの本性はネコみたいに手前勝手なのだとか思われたら困るし、ライオンとか言ったら「女の子なのに、この子大丈夫かしら……」って思われそうだし。

この3次元世界niwa信じるni値するものnado何1つnaiのです。(\)

そういうわけで、イヌやウサギは続刊でサポート予定ということにして、まずは最も売上を見込めるネコで出すだろうということで、ネコ変身の魔術書になった。

変身は、煙がボフンで変身完了でも良かったが、太った成人男性が美少女に変身したら、余った肉が腐って溶け崩れるとか、血と脂の膜を美少女が突き破って出てくるとか言われていたのを思い出し、それをマイルド調整。あったまっがパッカーン! おめでとう! お誕生日おめでとう!

しかし、そんな異常な過程で出てきたネコを異常図書焼却課がおめでとうとか言って放置できるわけもなく、
「地味に困るし、やっぱこのネコ異常性帯びてない? 処分するしかなくない?」
「処分ったってお前……」
と悩む様子で今日はおしまい!
これがネコじゃなかったら何もためらわずに処分していると思う。

追記
地味にタイトルで悩んだ。「ネコのすべてがわかる本」「ネコの気持ちがわかる本」などは実在するのである。
基本的にタイトルに権利が認められるものではないから、そういう問題は無いのだが、ネコになりたい純情な青少中高年が買いに走って、
「ネコになれへん! うっわダマされた! クッソ、あのウサギ許せねぇ! 汎用うさぎ虐待したろ!」
みたいな痛ましい事件の引き金になったら困るし、
「へへへ、女王陛下、あなたなかなか派手な《ウソ》をおつきになりましたねぇ?(机の上にただのペット本の[ネコのすべてを知れる本]を投げる)」
って変な奴に脅されたら、ぶち殺して死体を処理しなきゃいけない。
ヒトの死体を処理するのは大変なのだ。ちゃんと埋めないと野犬とかに掘り返されて惨事になるのは言うまでもないが、化繊の服やカード類のプラスチックや、腕時計なんかの金属の処分が結構手間を食う。

ざっと検索した限り、[ネコのすべてを知れる本]は出てこなかったので、多分大丈夫だろう。先出ししてしまえばこっちのものだ。

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