『ガリア戦記』を読むと、ローマ軍は移動時、兵士達が鎧を外して、運搬当番が運ぶ。そして残りが杭を担ぎながら行軍し、野営地に着くとプレハブ工法で、瞬時に砦を建設してしまう。
対するケルト人・ガリア人・ゲルマン人といったローマ周辺諸族は、柵列で囲った木造家屋集落に住んでいた。手元にある資料は少ないが、図面やドラマの画像から判断して、平地式、竪穴式、掘建柱式といった建物だと考えられる。
中世欧州の集落というのも、古代辺境民族の防御集落とさして代わりがないようだ。
ノアトゥン辺境伯領・同名領都はローマの砦を参考にしている。
イラスト:アマミ