ちょいと前に完結した『神代タクト』、いくつかレビューをいただいています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882716104レビュアーの方々につきましては、本当にありがとうございます。
楽しんでいただけたようで、ただ、結末については不満が残る、とのこと。
確かにこの作品、結末の打ち切り感がひどくてよろしくない感があるのは確かですね。物語論的な考えでいけば、まだ物語るべきものがあるというのは私も分かっています。
しかし、この物語の先を語れない理由があります。私は、物語を語る以上、物語に責任があると考えています。いい加減に書いて、それっぽい結末を用意するようなことはできません。私が考えているこの先はありますが、それを描き切る自信がないのです。というよりかは、この先の凄惨さを描き切る覚悟がないのです。すべてをめちゃくちゃに破滅させる、その世界を描くだけの覚悟、おぞましい苦痛を登場人物に与える覚悟がないのです。
そのため、この先の話を語る予定はありません。覚悟ができたら、あるいは自信がついたら、その時は喜んで語りましょう。
ですが今はご容赦ください。
その代わりと言っては何ですが。
読者の皆々様につきましては、『この先』を想像いただければと思います。きっと皆さまには皆様の『この先』があると思いますから。