小説「策士」を投稿しました。
いつもこの近況ノートに何を書こうかを迷っていて(そもそも、あまり読んでいる人もいないのかもしれないし、私自身もあまり人のを読まない)、とはいえせっかくカクヨムにある機能なので、あとがきとか書いた小説に関することでも書いていこうと思います。
人間って、自分が影響を与えられる物や事象について、自分の所有物だと考える性質があると思うんですね。ちょっと主語は大きすぎるかもしれませんが。
先日旧Twitterで、「夫が私のクレンジングオイル(洗顔料だったか、詳細は覚えていません)を勝手に使っている」という投稿を見かけました。
「なんでそんなことを平気でできるのかわからない」とか「いや、手の届くところに取り決め無しに置いてあったらそれは共有財産だろ」とか様々意見があるかと思います。私は、自分のために買ったシャンプーを父が無断で使っていた時は、ブチ切れる程度には前者側に傾いています。
とはいえ、後者の気持ちがわからないかといわれると、そうではない自分もいます。例えば、自分がひそかに好きだった人が、他の人と付き合っていることを知った時なんかどうでしょう。「誰の許可を得て私の好きな人と付き合ってるんだ」ってなりません?あ、ならない?でも私はなります。
例えに関連性がないように思えるかもしれませんが、これらの問題の本質って、SNS投稿の方だとクレンジングオイルを、例えの方だと好きな人を、自分が制御できるものだと思っているんですよね。本当は自分のものでもないのに、自分が多少影響を与えることができるから。
正直、イカれた感情です。論理性もかけらもないと思います。でも、私はこの感情を持つこと自体が、間違っているとは思いません。むしろ、それらを本当に自分のものにしてしまえる人間、あるいはどうやったら自分のものになるかを考えられる人間が、最終的に様々なものを手に入れるんじゃないかな、なんて思いながら、この物語を書いていました。
結論は?特に無いですよ。強いて言うなら、人のものは勝手に使わないようにしましょう。