本当になにも起こらない一幕に、実はいろいろ思うところを詰め込んでいて。
彼らが好き勝手に動いていく様は傍目に見ていてなかなか愉快なものです。
それに、普段のわたしたちにはなかなかできない、気持ちをきちんと伝えていくことの難しさと、気持ちが届いたことへの価値みたいなものを。
むしろわたしが教えてもらっているような気がしていて。
こんな時間、学生時代に感じていたかったなぁと、霞みつつある思い出に浸っては感じるわけです。
そうしたある意味親心のような、誰かとの別れで見送っていくような、寂しさと感懐を得たり。
その裏で、もう会うことのない人の相貌も思い出したり。
どんなに親しく思っていても、SNSならブロックしてハイサヨナラって割とあるけど、現実で起こると本当にしんどいじゃないですか。
顔も見ずに別れを選択する軽さって、あまのじゃくでも言葉さえ伝えれば、冷酷に容赦なく選ぶことができますよね。
ヘソ曲げた拍子に絶交なんて、よくあることかもしれないけどほんと目も当てられない。
忍と詩穂はそういう二人であってほしくはないなという、願いもあります。
一応明言しておくと、今ここで書いているから「別れのエンドになりますよ、ハッピーエンドになりますよ」と言うことはまったくないです。
考えた末に一緒にいるか、別の道を歩むのか、二人ならちゃんと答えを出していけるんだろうと、わたしは期待していますから(他人事)
ある意味それは、作者であるわたしからの二人への信頼なので。
それを大切に、丁寧に進めていきたいと思ってます。
次はいつになるかわかりませんが、またお会いしましょう。