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偽教授孤食杯 会場

自主企画用のノートです。結果発表はこちらで行います。
実食レポートもここに上げていきます。

質問などございましたらこちらへどうぞ。

自主企画はこちら。
https://kakuyomu.jp/user_events/16816700429273334786

5件のコメント

  • 『おにぎりにする』のも『料理する』に含まれますか?
  • 際どいラインですね。「白米をただラップの上に盛り、具を置いて、簡単に固めるだけ」でよければセーフとします。それがアウトだと皿に盛りつけるのもアウトになってしまいそうですから。ただ、ボウルを用意してご飯に何か混ぜるとか、海苔を巻くとか、そこまでの工程が入ってくるなら『料理』の段階とみなします。
  • なるほど!ありがとうございます!
  •  さて、企画の性質上マキでいきますよ。偽教授孤食杯、栄えあるグランプリは!

     どぅるるるるるる(自前ドラムロール)
     でーん

     ハクセキレイさま『最後の晩餐』に決定です!
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429406954630

     どんどんぱふーぱふー

     ではグランプリ講評。本作品はこの企画の投稿順で最初の参加作品、すなわち一番槍でございます。ネタは「レトルトのバターチキンカレー」。念のため調べましたが無印良品のやつが通販で買えますね。いわゆる「世界の終末」を描いたSFなわけですが、それをうまく「グルメ」ものとしてのギミックに活かしていて、そこが非常に良かったと思います。話の流れの中で「うまい食べ物」が紹介されるだけの作品ではなかなか出すことのできない、「ドライヴ感」のようなものを感じました。レトルト食品というありがちな食材を、逆手にとって世界観の中で「料理」する手腕は鮮やかです。そのことから、グランプリに選出させていただきました。

     で、そういう次第ですので、私はクリスマスイブに、レトルトのカレー食べて過ごします。そういう企画ですからね。

     今回は各賞もひとつ発表しようと思います。

     今回の各賞は佐倉島こみかんさま、『親友の好物が猫缶で土産に買ってきてほしいと頼まれたんだが』です! こちらの作品に「グルマン賞」を進呈します! なお、名誉以外には何もありません。理由は「読んで食べたくなった」度合いではこれがトップだったからです。いや、確か昔鹿児島に観光で行ったときに食べたことはあるんですが、描写が上手なので食べたくなりました。といった感じです。

     では、以下各作品寸評に参ります。

    アリスは永遠の少女じゃない/偽教授
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429286098126
     のっけからなんですけど、これ実は書き下ろしじゃないんですよね。どっか他所の小説投稿サイトにずっと昔に投稿して置きっぱなしになってたやつのサルベージです。ネタは「干しリンゴ」。通販で買えます。水木しげるの『劇画ヒットラー』に出てくるのを見て以来、ずっと食べてみたいと思っているのだ。

    九十九の緑と一点の赤/偽教授
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429171265157
     こっちは書き下ろし。ただ、調べたんだけど、この東洋水産の『赤魚のアクアパッツァ』ってやつ、公式サイトには載ってるのにいくら検索しても通販で買える店が無い。自分で書いておいて何だが、NGかもしれない。

    白いお雑煮/小辰さま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429290935154
     この企画はこういう企画なので、グランプリに選ぶ選ばないは後に回して、とりあえず全部のネタについて入手可能性について調べることにしました。で、この作品に登場する京風と関東風の雑煮ですが、両方レトルトのやつがアマゾンで買えますね。つまりOK。どうでもいいが、北海道風の小豆雑煮とかまで売ってる。すごい時代だ。作品そのものは、なかなか心温まるほっこり掌編という感じで、雰囲気は好きです。

    明日死ぬなら何食べたい?/スキマ参魚さま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429437021078
     ボクサーの減量をフックにした「何食べたい」もの。やはり、背景設定のギミックが活きてくると「食べたい」が強く打ち出されていい感じですね。食材についても調べましたが、まあ鮭のカマくらい通販で買えるし、そのへんのスーパーでもなんとかなるでしょう。

    ピーナツバターを食べたくて/おくとりょうさま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429460087720
     極めてシンプルな構造の掌編ですね。さすがに文字数の少なさもあって、評価を下すのが難しいですが、少なくとも難解でないのは良いと思います。ハルヴァは調べたらアマゾンで輸入品が売ってた。

    極限状態で食うものが一番美味い/尾八原ジュージさま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429441570126
     遊星からの物体Xとエイリアンのクロスオーバーみたいな話が始まって、それで俺に何を食わせる気なんだろうと思っていたら割と盛大にずっこけた。面白かったです。商品もとても興味深いですね。いっぺん本物を手に取ってみたい、と思わせるインパクトがある。

    長崎銘菓と異世界勇者 ~~「よりより」の硬さは魔王も砕く!~~/武州人也さま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429287253029
     コッテコッテな感じの世界観とプロットからなる、割と脱力系のおはなし。しょーもないんだけど、まあ嫌いではない。で、もの自体は、なんか古くからありそうな日本の郷土菓子ですね。通販で売ってるのは確認しました。

    親友の好物が猫缶で土産に買ってきてほしいと頼まれたんだが/佐倉島こみかんさま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429540033623
     ゆかいな誤解とすれ違いのおはなし。本当に誤解したまま鹿児島まで行って、キャットフード買って帰ってくる物語になるのかと思ったけど、そうはならなかったか。もの自体は、楽天とかで買えますね。

    悪魔狩人はホルモンが嫌い/七橋さま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429292301109
     ケレン味に満ちたバトル描写、嫌いではないけど、この作品がグルメものとして成立しているかしていないかを言えば流石にこれはしていないと思う。ホットドッグやホルモンはそのへんのスーパーとかコンビニで買えるので、特に通販とかは調べなかった。

    おてもとのお作法/押田桧凪さま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429295717731
     予想だにしなかった作品が来た。食材自体は「ピッツァ・マルガリータ」、それも作中では「大手チェーンの宅配のやつ」と明記されている(から、入手に困難はない、早めに予約する必要はあるけど)。しかし、「ピザを箸で食う、しかもなんかよく分からないけど公式の競技みたいなやつで」というシュールなコメディ作品。こういうのは作中人物が大真面目であれば大真面目であるほど面白いんですよね。で、これは面白かったです。

    胃袋気分/ぎざさま
    https://kakuyomu.jp/user_events/16816700429273334786
     これで参加作品十本目ですが、初めて来ましたね『外に行って食べる』系。すき家ならすすきのにあるんで特に問題はありません。クリスマスにすき家に行って牛丼を食えというミッションはなかなかハードですね。いや、自分でそういう企画を立てたんだけど。内容としてはまあ、特に不可もなく、といったところかな。

    空が晴れたので/おくとりょうさま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429273797457
     自堕落パートナーロボという着想そのものにはちょっと面白さがある。ただそれはそれをテーマにしたSFとして敷衍されるべきもので、グルメものの発射台に使うのはちょっとなんていうか、いまいちミスマッチかなという感じはしました。ものは簡易自炊系ですね。まあ、簡単に作れるものなのでセーフです。

    とっくに大人になっている/尾八原ジュージさま
    https://kakuyomu.jp/works/16816700429590667376
     とてもいい掌編小説でした。確かに大人の雰囲気がある。ただ、グルメもの、という観点から見てしまうと少し弱さはあるかな。守口漬自体は通販で簡単に手に入りますね。

    舌の上に蕩ける夜/灰崎千尋さま
     実在するんですねこのコンビーフ。通販で買えるな。作品そのものは、スタンダードな掌編作品という感じでした。お洒落な雰囲気ですね。

     というわけで『偽教授孤食杯』募集はこれで終わりです。次の偽教授杯もよろしく~
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    すべてを諦めましょう。そして、ともに戦いましょう。

     というわけで、無印良品からバターチキンカレーとパックごはんを取り寄せ、本当に食べました。クリスマスに。自分はいったい何をしているんだ? という想いはもちろんなくはないわけですが、いいんです。こういう企画なので。
     
     はい。カレー自体ですが、腹を減らしていた(わざわざこの企画のために空腹になるまで待機していた)ということもありましたが、レトルトカレーとしては非常にレベルが高いですね。リピートも考えるし、無印良品のレトルトカレーの他の品目にもちょっと興味が出て来たところです。

     ところで、本企画とは関係がありませんが、このあとちょっとプチ発表がありますので、そっちもよかったら見てくださいね。んじゃ。アディオス。めりくり。
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