芥川賞候補作品が参考文献を表記しておらず、作中の文章の表現に問題が指摘されているとニュースになっています。著作権侵害が問題になるのは歴史小説が多く、引用の仕方が問題となることが多いらしいですが、この作品は東日本大震災を題材にした作品です。
問題となっている箇所は、どう見ても引用元の文章に影響を受けていますが、一字一句そのままではないから著作権法的にはセーフなのでしょう。
被災後の東北へ行ったことはないのですが、写真集で(埋葬場所が足りなくてやむを得ず)浜辺に葬られる人たちの写真を見て涙がぶわっと出てきた経験はあります。
この作品、取材しないで(想像力で)書きましたというのが売りらしいですが、私も創作を書き始めた頃は取材ってどうやるんだろう? と疑問でした。記者やライター出身の人ならば、何でもないことかも知れないけれど、素人にはハードルが高すぎます。知人に訊いたところ、図書館に行くんだよとの答えでした。おかげで図書館の利用については大分慣れました。私の書いてるのはラノベ的作品なので、さほど取材は意識しなくなりました。ただ、ファンタジーを書くなら、あの分厚い「指輪物語」を読まなければいけないかなとも一応は思っています。