独り言その弐であることをご理解頂きたい。
十月から精神科に通っている。尤も現状は経過観察で、必要に応じ対症療法程度でしかないが。その一環で最近睡眠薬を手にした。ラメルテオン、薬の名前としてはロゼレムと呼ばれるもので、これが中々画期的な薬らしいのだ。
従来の薬は鎮静剤の類でそれなりに副作用がついてまわるらしい(睡眠導入剤は血中に直接流し込まれた経験しかないため伝聞形になる)のだが今回処方された薬はメラトニン受容体の働きを模倣するもので、極自然な振る舞いに近い為に副作用は日中の傾眠と呼ばれるうたた寝に近い意識障害が僅かな人間に出るだけだ。その「僅か」に入ってしまったが。
そして目下の問題は、この薬は服薬から血中濃度が最大になるまでに30分しかかからず、半減期が一時間という廻りの早い薬であり、入眠前に服用せねばならず、その直前まで執筆している私のライフサイクルと致命的に合わない事だ。
コンテストまでに10万字。現時点で2万。時間が足りない。日常生活に於いての負荷が襲い掛かる為に余り無理が出来ない。その中で「グレーゾーン・ライヴズ」を、或いはもう少し私自身の余裕が出れば「孤独」を書ければ良いのだが…と言う程度の心持ちであと数十日を過ごそうと思う。