Gさんはある日、地方の町を歩いていると、封筒が落ちていた。それを拾ってつい中身を見てしまった。もしかすると連絡先がは言っているかもと思っていると、中に入っているのは現金だった。
染みがついてボロボロの封筒に何故こんなに入れているのか疑問に思いつつ、万札がこれだけあるとついつい魔が差しそうになったが、そのときは本当に勘としか言いようが無いのだが、嫌な予感がしてそれを交番に届けた。
どこで拾ったのかなど聞かれたので素直に全部答えて引き渡した。
そうして警察に届けた後そんなこともあったなとすっかり忘れていた。しかしある日、警察から持ち主が出てこなかったので受け取るか聞かれた。受け取るつもりは無かったのだがなんとなく気になったので警察署へ拾得物を受け取るといって気になることを聞きにいった。
警察署では受け取りにきたと思っていたようで、随分と拾った状況を根掘り葉掘り聞かれた。
あまりにしつこいし、何かあったのだろうと思い詳しく聞いてみた。
すると、あの封筒についてい染みは血痕であり、何か心当たりはないのかということだった。
もとより受け取る気も無かったので、そういうことなら要りませんといって何も知らないと言っておいた。
結局アレがなんだったのかは分からないが、アレを安易にネコババしたり、金額目当てに受け取らなかったのは正解だったなと思った。