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【ライナーの厚みからフォールディングナイフの剛性について考える】どうぞ皆さんの創作にお役立てください。

というわけで、今回はライナーロック式のフォールディングナイフ、つまり折りたたみナイフについて考えてみようと思います。
左から順にバック/ストライダーのミニフォールダー、シリアルナンバー入りのごく初期のモデル。
次がステンレスとG-10を張り合わせた、ウォーレン・トーマスの小型のT-REX。
三番目がラスィ・ザボのRAD。
四番目はバック/ストライダーにアメリカにカランビットを持ち込んだスティーヴ・タラーニがコラボしたモデル。
五番目はナイツナイフの大型モデル。
六番目はI川商店、市川さんのアステローペちゃん。
七番目が割と有名どころなリック・ヒンダラーのやつ。名前忘れた。
次がはもの祭りで買ってきたこれも市川さんのやつ。そもそも名前があるかどうかも不明。
最後がタクティカルナイフの黎明期を支えた偉大なメーカーのひとつ、エマーソンのコマンダー。

フレームロックも一部混じっていますが、基本構造は同じで、要は振り出したブレードが不用意に折りたたまれるのを防ぐためのつっかい棒です。板だけど。
フォールディングナイフの剛性はライナーの厚みから決定されます。もう少し言うとライナーの素材と厚み、そして幅です。

バクストは厚みはそれほど無いんですが、厚み自体は均一です。
T-REXは比較的厚みはあるんですが、ハンドル後部に一部薄くなってる場所があり、したがって剛性はこの部分の厚みで決まるんですが……これ1/3くらいしか無いよね。
RADとタラーニモデルのバクストは……正直タクティカルナイフにカテゴライズしていいのかってくらいのライナーの薄さ。
ナイツナイフはやはり見た目にはゴツくてライナーも分厚いんですが、削り込んである部分が薄いので見た目ほどの剛性は期待できません。昔ナイフマガジンかコンバットマガジンか忘れましたが、マイク・エイジャックスの登場する提灯記事で「これだけライナーが厚ければ不用意にたたまれる心配はないだろう」とコメントしてましたが、提灯記事でしかないことがはっきりしてしまいました。いやまあ、それでもバクストと同程度の厚みはあるのですが、やはり見かけ倒しと言わざるを得ないというか。
アステローペちゃんはライナーの厚みはナイツと同程度、厚みが均一かつわりと幅広なので剛性面ではかなり期待できます。
ヒンダラーは1/3どころか1/4くらいしかありません。モデュラークボタンは好きだったけど、ナイフはね。
市川さんの二挺めは厚みは一ミリほど薄いものの均一です。
最後にコマンダーですが、こちらは厚みはバクストと同程度で厚さが均一でした。

というわけで見た目どおりの剛性が期待できるのはバクスト、アステローペちゃん、もう一挺、コマンダーです。
RADとタラーニモデルのバクストに関しては、まあライナーに遊びがあったり薄かったりであんまり。
残りのに関しては薄くなってる部分にストレスが集中するので、あまり期待はできません。
創作で理屈っぽいことを書きたかったら御参考にどうぞ。

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