いつから僕は大人になったのでしょうか。20歳でしょうか。会社に入ってからでしょうか。
個人的にはどこにもないんですよね。境界が。
というか、僕はまだ大人が分かりません。年齢的にも外見的にももう立派な大人とみられるのですが、自分のことを大人だと思えません。
子供染みた考えは未だに脳内に巣くっているし、分別も落ち着きも袖からぽろぽろと零れ落ちて行くし、髭が生えてくるくらいのものです。
どーせなら、弁才や詩才の芽が生えて欲しかった。
今日も僕はビールを飲みながら、大人とは何か、理想の大人について考えては酩酊します。
ふらふらする頭で思いつきました。
「ジーナ、こいつをカタギの世界へ戻してやってくれ」
「小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」
「あばよ、ルパン」
こんなセリフが吐ける人が大人でしょう。
僕はまだ子供です。
創作の芽は音の葉の地平に萌ゆる
ピーターパン・シンドローム / Sound Schedule
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892372714/episodes/1177354054893182681