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昔の自分に嫉妬

タイトルの通りです。どれだけ自己愛が強いんだって話ですよね。

ここから先は見苦しい言い訳の塊です。

私のカクヨムアカウントには十万文字以上の下書きとアイデアが眠っているのですが、それを掘り起こして読み返してみると、素直に「面白い」って思っちゃうんです。「良い話じゃないか」って。

それで、「これを下書きのままにしておくのは勿体ない」と思ってちゃんと完成させようとするんですけど、筆が進まない。

書けないんです。

物語が始まる書き出しが書けない。

一つの場面から次へと繋げる展開が書けない。

物語を膨らませる肉付けが書けない。

クライマックスを盛り上げる臨場感が書けない。

個々人の内面の動きが書けない。

最後に納得できる結末が書けない。

物語を完成させられない。

だから昔の自分に嫉妬してしまうんです。

発想が妬ましい。

物語を始められる力が妬ましい。

たとえ無理やりだったとしても完結させられる力が妬ましい。

おそらく、今の自分は身の丈に合わないことをやろうとしてるのだと思います。だから、書きたくても書けない。

黒色の絵具のチューブから空色が出てくることがないのと同じです。こういう風にうまいこと言おうとしてしまうところとかがまさに、身の丈に合っていない。

何が言いたいかというと、ただいま絶賛スランプ中なので新作当分出ません。

大地鷲さんの横暴編集長とか、香鳴裕人さんの同題異話SRとか、そのほかいくつかの自主企画に出そうと思って書いていた作品も、当分完成させられそうにありません。最後のSRにはせめて参加したかったんですけど……。

前回作品を上げてから約八か月、一つも作品を書き上げられずに溜まってしまった濁りを思わずここに吐き出してしまいました。こういう心の靄を、物語に落とし込んで作品として完成させられる人がうらやましい。

全体的に暗いことを書いてしまいましたが、別に書くことが嫌になった、というわけではありません。

いつの日か、私の頭の中にある物語を一人でも多くの人に届けられる日が来るのを信じて、少しずつでも形にしていきます。

1件のコメント

  • 矢野さん、心が温かくなるようなコメントをありがとうございます。
    まさか誰かから反応をもらえるとは思わず、驚きと感動で体が震えました。
    とても励みになります。
    あまり形にこだわらず、できることから、出せるものから、少しずつ作品を出していこうと思います。
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