どうも、最近体調が良くなったり悪くなったりを繰り返してるあおぞらです。
今は舌に口内炎が二個できててちょー痛いです。
それはそうと、タイトル通り新作の先行投稿をします。
因みにいつ投稿するかはまだ決まってません。
作品名は『バトルロワイヤルに巻き込まれた一般人の俺、スキル【マルチタスク】で生き抜く』です。
まぁ作品名も変更するかもしれませんが、今のところはこれでいこうかなって思います。
前置きが長くなりましたが、それでは一話をどうぞ。
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第1話 バトルロワイヤルってロイヤルゼリーに似てるよな
「——んー……こりゃあまいった」
俺、|長良《ながら》|進吾《しんご》はのっそりと立ち上がり呟いた。
「おっかしいなぁ……ついさっきまで大学で寝てたはずなんだけど……」
今俺がいるのは——神秘的にすら感じる綺麗な砂浜。
もはや大学のだの字の面影すらない有り様だ。
オマケに前を見れば水平線、横を見れば長ーい砂浜、後ろを見れば人の手の入っていない森林ときた。
……だの字どころか文明のぶの字すらねーじゃねーか。
今時こんな場所が日本にあったなんてビックリである。
尤もここが日本である確証は何一つないのだが。
「つーかスマホ使えねーじゃねーか。どうしよ、俺スマホないと死ぬんですけど。情報の波でサーフィンしないと渇きで死ぬんですけど」
俺はポケットに入っていたスマホを取り出し、当たり前のように付いている圏外の文字を確認してため息を吐く。
予想通りというか、ここは電波の届いていない場所らしい。
「一体全体何が起きてんだよ……もう帰りてーよ。ママー、ボクお家に帰りたいよー!」
なんて俺が零した時だった。
《——異界選抜バトルロワイヤルへようこそ、長良進吾様》
突然視界にホログラムみたいなナニカが現れた。
そのホログラムはいつの間にか身に着けていた腕時計のようなモノから出ていた。
試しにその言葉が映っている空間を触ろうとするが、まぁ案の定触れられない。
とはいえ、今はそれより映っている言葉である。
「異界選抜バトルロワイヤルだって……?」
バトルロワイヤルって単語はゲームとかで良く聞くものの、いざ現実となると中々に不穏な言葉だ。
それに異界選抜とかいう超気になる言葉が付いてるのもそうだが……。
どうやら俺は——非常にマズい事態に巻き込まれたらしい。
「バトルロワイヤルだかロイヤルゼリーだか知らねーが……なんで俺が参加しなきゃいけないわけ? つーかこれって辞退することってできんのかな? ねぇもう帰っていい? お布団にダイブしていい? ネットの海にダイブしていい?」
もう我が家とネットが恋しくなってきた。
仮に辞退できるなら直ぐにでも辞め——
《——現在、長良進吾様は辞退の権利を入手されていません》
…………め、めんどくせぇ〜〜〜……。
思わず蹲りたくなるが、既のところで堪える。
膝を抱えたところで事態は好転しないのだ。
そんなことをする暇があったら、打開策を練っている方が遥かに有意義な時間の使い道だろう。
それにこのAI(?)の言い方で引っ掛かった点がある。
もし俺の予想が正しいなら——余計うずくまっている暇はない。
ただ問題が一つ。
「どうやってコイツに質問すりゃあいいんだこれ?」
事実を確認する方法がさっぱり分からないことである。
ヒントはさっきの一連にあるはずだが……。
《当機には自動返答機能がありますが、『ナビゲーター』と口にしていただいた際も質疑応答が可能です》
……なるほど、今のが自動応答機能ね。凄い機能もあったもんだ。
「まぁそれはいいや。……ナビゲーター、ここは一体どこなんだ? 日本ではないにしろ……流石に地球の中だよな?」
《その御質問への返答は当機の権限外です》
つまり地球外の可能性も否定できないってわけだ。
「……あのぉ、ナビゲーターさん? 俺、普通に息してるけど大丈夫だよね?」
《問題ありません。現在この空間は窒素五十パーセント、酸素二十五パーセント、魔素二十四パーセントの主に三つの成分によって構成されています》
なんか、俺の知ってる大気の成分と大分違うんですけど。……まぁでも問題ないならいいか。どうせ考えたところで碌に対策だってできねーし。
「んじゃナビゲーター、辞退の権利を手に入れるにはどうしたらいい?」
《このバトルロワイヤルにて、『一ヶ月以上生き残る』且つ『ランキング100位以内に入る』ことが条件です》
おっと、聞き流せない言葉があるなぁおい。
「……ナビゲーター、その言い方だと《《一ヶ月以内に死ぬ可能性が高い》》って聞こえるんだけど」
《その通りです長良進吾様の一ヶ月後の生存確率は一割未満です》
「ほぼ死刑宣告じゃねーか! 余命は一ヶ月だって宣告しちゃってるじゃねーか」
ナビゲーターのあまりにも非情な物言いにツッコミを入れる。
しかし実際、ナビゲーターの言っていることは嘘ではないのだろう。
だが——だからといって素直にその余命宣告を受け入れるつもりはない。
別に手が施せない病気を患っているわけじゃないのだ。
まだ手の施しようがあるのに諦めるなんざナンセンスである。
「……ナビゲーター、俺は一ヶ月後もここでお前と話してるだろーよ」
《意図が理解できません。予言ですか? それとも決意表明ですか?》
「んーー……どっちも違うな。これは——」
俺は晴天の空に堂々と君臨する太陽に手を翳し。
「——確信だ」
それすら握り潰さんとばかりにグッと握りしめた。
——長い長い、人生で一番濃密なバトルロワイヤル生活の始まりである。