掲題拙作が完結しました。
<a href="
https://kakuyomu.jp/works/16818093089282178903" style="color:#2792ca;">『神獣連れの契約妃〜加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました』</a>
本作はもともと短編で好評をいただき、連載版へと移行したものです。最初2話は短編と同様で、以後は一部重複ありつつも基本的に連載オリジナルとなっております。
以下はネタバレも含むあとがきです。
連載版では、明るく見えるロザリアちゃんは、実は3歳で金と引き換えに王家に召し上げられ、ヴァレン以外にろくに相手をしてくれる人もいない生活を送って十年以上という点を強調してみました。存在価値は加護を引き寄せるその身だけ、そんなロザリアちゃんはヴァレンからの愛情以外を知らずに育ち、それゆえに自らの存在価値を担保するためにめちゃくちゃ仕事に真面目で熱心だけど、実は他人への感情にとんでもない欠落を抱えているヒロインです。
一方で、ラウレンツ様は愛情まで含めてとっても恵まれて育ったけれど、女性に対し異性としての信頼を欠落させています。女なんて金にがめつく宝飾品を求めるばかりの浪費家だ、けしからん、と口にする冷酷ヒーローではないものの、「恋愛は人を狂わせるので私は好まない」という理性的なヒーローです。
そんな2人が、傾いてしまった帝国を立て直しながら、その過程で互いの欠落した部分を互いに埋めていき、いつかハッピーエンドを迎える。本作ではそんな物語を目指してみました。
とはいえ、現在の連載状況ではその先は難しいと考え、コミカルなラブファンタジーのところで完結とさせていただきました。
本作はカクヨムでは鳴かず飛ばずで残念ですが、懲りずに色んなジャンルに挑戦していきます。
現在は以下の過去作を焼き直しつつ、TL小説にも挑戦中です。
<a href="
https://kakuyomu.jp/works/16818093091420329529" style="color:#2792ca;">『琥珀の妖女の後宮入り』</a>
いつか次回作でお会いできると嬉しいです。