あきたけ

カニ病、突き指、食べちゃう病、他にも世の中には奇妙な病気が蔓延しておりまして、特に『扁桃光線』というのは、この健康キング 博物館の中でもかなり奇抜なものとなっております。

四方を壁で囲っただけの、野ざらしの家の中に、生まれてからずっと住んでいる僕。 食料は、巨大な鳥が毎日運んできてくれた。 なに不自由ない生活に思われた僕だったが、ある日、この単…

エジプト、ギザの三大ピラミッド上空より、小型小惑星が落石した。その前日、僕は不思議な夢を見たばかりであり、夢の中で出会った少女と現実の世界でも会うことにより、物語は開始される。前…

ふと空を見た。バケモノがいた。 高校の屋上で、よくある青春の一コマを満喫しようとしていた俺の前に突然、姿を現した最強最悪の魔王。 俺はそいつに殺され、気づいたら異世界に転生し…

特別支援学級に通っている「少女」と「俺」の恋愛もの。

その道には、鬼が出る。 その噂の道を、私が歩いていたとき、少女はふっと私の目の前に、姿を現したのだ。

僕は少女の幻覚を見た。 潜った布団の中で、目を閉じた瞼の裏で、少女はその白く細い指先で、僕を美しいグロテスクの世界へ誘った。

ある日僕は、自分の部屋に「小人」がいるのを発見してしまう。僕は、小人の存在を不思議に思い、同じクラスの女子であるカオリさんと、「小人」の観察を始める。 すると、小人は日に日に文明…

ある少年と少女の話。短編連作。

「私、扁桃腺を取り出すことができるの」 　ある日、少年は少女の秘密を目の当たりにする。 　彼女の口から這い出した扁桃腺。 　それは、神秘的な儀式であり、扁桃腺という彼女の聖域であ…

毎年桜の季節に行われる「喰人祭」この祭りは、「生きたくても生きられない人」と「死にたくても死ぬことが叶わなかった人」がマッチングをはかる行事だ。死にたい人はその肉を、生きたい人に…

広大な砂漠のど真ん中で、僕は最高の孤独を味わう。 それは、社会からの解放。しがらみからの解放。人間関係からの開放。生命からの開放。 …………孤独の中に存在する陶酔を、意味の…

サイコキネシスを使う事のできる少年麟太郎はある乾いた日の昼下がり、公園でひとりの少女と出会う。彼女は世界各国の宗教団体から「悪魔サタンの子」として恐れられてきた杏奈だった。