朱

自主企画の件で第3話へ送らせていただいたコメントの件について、応援コメントでは返信への返信ができないのでこちらでお返事を書かせていただきます。
まず、返信ありがとうございました
自主企画の詳細を確認せずに応募したという経緯把握いたしました
以後、気をつけていただければ問題ありません
また、私の企画は規模が小さく、朱様の作品にとって参加し続けたところでメリットはなく、貴重な3つの自主企画の枠を埋めていただくのは忍びないためこのままで問題ありません。
ただ、結果発表の時にだけランキングに作品名などを掲載させていただく思います。

最後に、審査員2名からの感想と講評を載せさせていただきます

【審査員A】
15歳の男の子が姉の代わりに女装して高校へ通うという女装学園モノ。双子設定の入れ替わりと女装は親和性が高いと感じたのでそこが高評価でした。
主人公が2年半伸ばしていた髪の毛を突然切ることになりますが、2年半もの間髪の毛を切らなかった理由が特になく、また突然髪の毛を切ることになんの抵抗も抱かなかったことが違和感でした。
例えば『乙女は僕に恋してる』という女装した主人公が女学園に通うゲームがあるのですが、こちらでは主人公の母親が「息子の髪の毛を切らないでほしい」と遺言を残しており、作中で「母が私に髪を切らないでと言ったのは、大人になった時好きな髪型を自分で選べるようにと考えていたからなの」と、自分で選択することの大切さを間接的に残された子どもへ伝えるというメッセージがあります。
この遺言により、主人公は男でありながら髪の毛を切らずに伸ばし続け、自然な地毛で女装をする時にアドバンテージを得るという無理のない構造になっています。
しかし、今作の場合は『作者が女装をして学校に行くのだから髪は長い方がいいだろうという』理由で主人公の髪の毛を伸ばしていたのでは？と感じてしまいました。
例えば、主人公が自分の髪を好きだとか、両親が切ることを許さなかったとか何かしらの要因があれば納得もできたのですが……。
これなら、双子の姉の髪型を短髪にする。もしくは、ウィッグを着用するという設定でも良く、『主人公が髪を伸ばし続けた』という物語上の特徴がうまく機能していないと感じました。
また、主人公が姉に変わって『1週間学校へ行く』というストーリーですが、1週間くらいなら普通に学校を休んでも問題がないと思われます。例えばこれが『この家族は政界でも名の知れた上流階級の家柄で1週間も学校を休んだらどんな噂が立てられるかわからない！』みたいな設定があれば違和感も抱かなかったのですが……。
物語りの導入、動機として不十分に感じました。
以上が、審査範囲2000文字までの感想となります。

【審査員Ｂ】
何故スマホを欲しがっているのか？
何故主人公が髪の毛を伸ばし続けたのか？
何故、入学前に家族が姉に旅行へ行くことを許したのか？
姉の性格が自由奔放だとしたら、そんな姉が1週間学校を休む程度のことを問題視し、弟を代わりに学校へ行かせようとしたのか？など。
ストーリーに登場する様々な動機がわからず、「何故なのか？」がわからないままストーリーが進んでいく。
特に、主人公が女装をして姉の代わりに学校へ行く原動力となる『スマホがほしい』の理由が明かされないのはつらかった。
他の理由は後々の物語に書く必要性があるのかもしれないが、この一点に関しては物語の序盤に必要な描写なのでしっかりと書いてほしい。
引きこもりが学校へ行くだけでも大事なのに、女装をして学校へ通うことがとても軽い出来事のように思えた。
女装やＴＳものの醍醐味の一つに『男に戻ったら今の友達や生活を送れなくなる』という葛藤があるが、この主人公の場合は1週間後にスマホを手にした途端、大喜びで女装生活をやめてしまいそうな印象を受けた。