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【あとがき】 怠惰で小物なクズ領主、保身ムーブかましてたら深読みされすぎてなぜか名君扱いされてしまう

まず本作を書こうと思ったきっかけは、私の中でコメディを書きたい欲が溢れたことにあります。

2年ほど前に書いた「木村吉清」でコメディ戦国時代ものを書いたのですが、それ以降、どうも展開にコメディを挟まなくては気が済まない性分となってしまいました。

AI使いの冒険者ではどうにかコメディを避け、武田義信ではコメディを書きたい欲と戦いながらの執筆でしたが、その反動からか、本作は100%純粋なコメディに振り切る形となりました。


個人的に印象に残った話として、

第3話 極めて論理的かつスマートな脅迫

第5話 偉大な男の矮小な嘘

アニエスの正体にまつわる話全般


が挙げられます。



第3話 極めて論理的かつスマートな脅迫

これは本作を書くにあたって最初から思いついていたネタで、これが書きたいから本作を書き始めたと言っても過言ではありません。

それだけに思い入れも強く、本作のスレ違い漫才がこれでもかと詰め込まれています。



第5話 偉大な男の矮小な嘘

これもかなり早い段階で温めていたネタで、主人公は自分の保身のためにウソをつくも、周囲からはそのウソが見破られ他人のためについた漢気のあるウソだと誤解を受ける流れは、散りばめた伏線が一つの結末に帰結しているようで、書いていてとても楽しい話でした。



アニエスの正体にまつわる話全般

シェフィ関連のイベントは前半と後半に集中しており、そのため、アニエス関連のイベントは中盤にぶっ通しで入ることになりました。

途中、バラギット関連のイベントも挟まる中、うまく伏線を散りばめ、アニエスの正体について仄めかすことができたかなと思います。

ライゼルがアニエスを口説き落とすシーンなんかも、わりと早い段階から構想を立てており、直前でオーフェンやアナザのシーンを挟んだことで、うまく着地させられたかなといった印象です。

この構成は個人的に完成度が高いと思ったので、何かの折にはまた使うと思います。



次回作
いろいろと構想自体はあるものの、ぶっちゃけ未定です。
おそらくハイファンで中間管理職物か、学園物で落ちこぼれの主人公が実は最強物か、歴史物になるのではないかなと思います。
ただ、今回でコメディ欲をだいぶ満たせたので、次回はそれほどコメディに振り切った話にはならないかと思います。



最後に
本作がここまで来れたのは、これまで応援してくださった読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
本作が皆様の心に残れば幸いです。

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