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『少女は黄昏(ソラ)へ翔んでゆく』蛇足ノート

 みなさん、こんにちは。このページを開いていただいてありがとうございます。
 このページは、先日完結しました『少女は黄昏(ソラ)へ翔んでゆく』についてのいろいろな読み物が載せられている場所です。
 特にまとまりもなく雑多にまとめられていますので、読み苦しい所もあるかと思いますが、たそソラ(そういう略称です)を読んでくださった方には、それなりに意味のある情報になっていると思います。
 逆に、まだたそソラを読んでいない方にはあまり意味がない上に、作品のネタバレにも触れるところがあるので、この先を読むことは推奨しません。


 また、改めまして。
 この作品を応援してくださった方、コメントを寄せて下さった方、☆をつけて下さった方、レビューを書いてくださった方、そして読んでくださった全ての方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。
 書くというのは無力な行為です。口から二酸化炭素を出すことと大差ありません。しかしこの吐き出された二酸化炭素と大差のない成果物を読んで、何か感じて下さるみなさんがいることで、書くという行為には大きな力が帯びるのです。
 私の「書く」に力を与えてくださって、感謝も無量の思いです。


 挨拶はこのくらいにしておいて、そろそろ蛇足語りを始めます。





▽ この先、山を二つ越えたところ ▽




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◇作品コンセプト「私の好きな塩梅にかわいそうな女の子」

 昔からその手の作品はあった、という前提の上で言わせてもらうと、2011年のまどマギ以降、残酷な世界の法則に無垢な女の子が巻き込まれて可哀想なことになる、という作品がちょくちょく見られるようになりました。
 作者はかわいそうんな女の子が好きです。好きですが、実はこういう、世界レベルで追い込んでいくタイプのかわいそうさは、あまりキュンキュン来ないのです。抗うことのできない強大な運命に翻弄されて、みたいなものはどうにもで、回避できた悲劇を回避できずに巻き込まれてどんどん落ち込んでいく、くらいの塩梅が好きなのです。
 まあこの辺りは感性の問題で、定義やなんやで語れることではないのであまり深くは突っ込みませんが、ともかくそんな私のワガママフィーリングにかなう作品を作ろう、と思って書いたのが『少女は黄昏(ソラ)へ翔んでゆく』でした。

 お気付きでしょうか。
 第一幕から第四幕までのすべて、その結末における吹葵の行動。
 この行動がちょっと違っていれば、クレンがあのような結末を迎えることはなかったのです。
 第一幕でクレンを受け入れることがなければ、第二幕で飛び去るクレンを捕まえることができていれば、第三幕でクレンの連絡先を消させなければ、第四幕で飲ませたのが温かいオレンジジュースでなくアルコールだったら。
 そんな些細なことで、クレンが吹葵と離れ離れになった状態で、戦場で命を落とす運命を変えることはできました(第一幕はともかく)。

 ただ、あくまで戦いで死ぬことがなかっただけでそれが幸福かどうかはまた別問題なので、まったく生きるというのは難しいことですね。


◇クレン
 造語です。名前の由来は『苦』しみが『連』なる、もしくは『苦』い『恋』。
 身長は164cm程度を想定しています。髪が長いことも胸が大きいこともさんざん作中でアピールしていますが、これらの大人のような身体的特徴は、年代を経てもクレンというキャラクターの外見イメージがブレないことを狙ってのことです。
 作中で年代が進む作品の楽しみの一つとして、キャラクターの外見の変化というのはあると思いますが、クレンの場合はジュヴナイルの象徴としての役割を担っていたので、外見は登場当初から成熟していてもらいました。作者は合法ロリが好きだしロリ巨乳も好きなのですが、このポジションのヒロインがロリっとしてるのはちょっと違うなという感じです。


◇影響を受けた作品
 新海誠監督の『秒速5センチメートル』。あの作品はもう本当に最低で最高だと思います。見たことがある方には「あー!」と思っていただけるんじゃないでしょうか。
 幼いと言うには遅く、若いと言うには早く、そんな時期に抱いた恋心に縛られて、言いようのない閉塞感に囚われたまま人生は進んでいく……展開も要素も全然違いますが、空気感とでもいうべきものは、秒速5センチメートルに多大な影響を受けていると思います。
 いや、でもあそこまで悪趣味ド直球なエンディングを明示する胆力はないですけどね! あれはひどい。本当にひどい(全面的に褒めていますし、ファンです)。


◇結局あれはどうだったの?
 この作品、第四幕後半以降の展開は、いろいろな所を描写せずにいるので、読者によって解釈に差が出てくるのではないかと思っています。その人のものの考え方を映し出す、鏡のような作品になれば、と気を使いました。
 もちろん書いている私の中には一定の事実がありますが、それを明かすつもりはありません。作者の解釈が絶対だなんて間違っているとは思いますが、どうしても作者の意見というのは優位性があるように見られがちなので、明かさない方が良いでしょう。
 もしこの作品を読んでいたく感銘を受けた、という方がいらっしゃれば、他の人にも読んでもらって、解釈について話し合ったりしてみると、またちょっと面白いかもしれません。



 次回は主人公、風村吹葵と、白の信奉者たちについて書く予定です。

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