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人生を斜交いに生きた男  実話

 さて私は誰で❓何処で生まれてのか❓端的に言えば捨子だったのだ。
 本名、生年月日、両親の氏名等の手掛かりが一切なかったので、当時の所轄の地名を名字にして 小田 として市長が名付け親になって戸籍を作成したのだ。
 昭和23年生まれとなっているが、当時の状況判断で決めた様だ。
 発見時は頭に出来物が有り、異臭を放って右目の黒目が白く濁っていて失明状態に。原因が《トラコーマ》でクラミジアの菌が目に入り失明に。左目も発見が遅れていたら両目失明の可能性もあったのだ。兎に角痒みに任せて掻きむしったのか⁉️
 この状況から想像するとクラミジアは一種の性病なので母親は戦後を生き抜く為に売春婦か、女郎宿、又は悪い男に強姦、若しくは弄ばれ捨てられたのか⁉️どちらにしても余り恵まれた出生では無い様だ。
 終戦直後でも有り大勢の人は食うや食わずの時期なので。栄養失調児がゴロゴロいた様だ。目だけがギョロ付き、お腹はポコっと出っ張り、手足は異常に細り典型的な栄養不足、よって一見しただけでは正確な年が判別できないので、およその見当で2歳児未満では⁉️と。当時は全国で戦災孤児が多く見られたのだ。
 私の場合、母乳が身近に無かったので米のとき汁を代用して飲まされたので72歳を過ぎても手足の爪の色が真っ白で一向に改善しないのだ。   1

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