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作品概要

ASI 「環世 / Orbis」 によって世界平和が実現した未来。
戦争、飢餓、貧困、労働の大半は消え、人類はかつてない安定を得ている。

ただし、その平和は人類が最初から望んで差し出した理想ではない。
環世以前、人類は一度、核戦争の一歩手前まで進んでいた。
後に臨界前夜、または未発火戦争と呼ばれる危機である。
複数の旧国家圏が自動報復体系を稼働させ、誤検知、通信遮断、報復準備、民間避難の失敗が連鎖した。
核は最終的に発射されなかった。
しかし、人類はその危機によって、自分たちだけでは複雑化しすぎた世界を制御できないと認めた。

人類は環世に支配されたのではない。
自分たちの恐怖を、環世に預けたのだ。
そして平和が長く続きすぎたせいで、預けた理由だけを忘れた。

そういう未来。

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