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FF7リバース、計画的衝動買い(誰一人欠かせないパーティ論)

 散々悩んだ挙げ句に発売日にダウンロード購入してしまいました。
 やはり、トレーラー動画が色々と反則(販促)過ぎました。
 
 改めて思うのは、FF7のパーティって9人という結構な大所帯なのですが、誰一人欠けても成り立たない絶妙なバランスなんですよね。
 主役のクラウドを持ち上げる為の舞台装置でもなければ、適当に恋愛要素の“お相手役”としての属性を付与された存在でもない。
 なりゆきで加入するユフィ、シド、ヴィンセントなんかは、それでなくとも存在感が薄れがちなポジションだと思うのですが、映像作品のアドヴェントチルドレンを見ていても、一人一人に意味がある。
 もっと言えば、一人一人が、クラウドやエアリスをちゃんと支えているんですよね。
 また、ヴィンセント→ケットシーという、クラウド抜きの関係において、現状に悩むケットシーに対し、
「前に進む事を私に教えたのは、お前達だったのだがな」
 も、個人的に名台詞です。
 今回のリメイク二作目のPVで、シドがエアリスに対して、言った、
「何もお別れってわけじゃないんだ。必ず帰って来いよ」
 と言うのが、一見して何気ないやり取りに見えて、原作やった人に刺さる……と言うのが巧みだと思いました。
 後日談のアドヴェントチルドレンのクラウドに対し、ヴィンセントが「勝手に罪悪感を背負い込む」界隈の先輩としてかけた簡潔な言葉とか。
「罪って、許されるのか?」
「さあな。試した事はない」
 クラウドの、ヴィンセントへのある種の信頼が短い言葉に集約されていると同時に、ヴィンセント側の「お前はまだ、どうにでもなる」と言う暗黙の励ましがわかります。
 
 誰一人欠けても成り立たないパーティ。
 これは、ファンタジー等を書くにあたり、個人的に理想としている所です。
 他者がいて、自分がいる。
 FFも新作が出る度に色々と言われていますが、7は原作から20年余り人物まわりが熟成されているのもあるのか、書き手としても勉強になります。
 
 FF7に纏わる、このあたりの事も、今の連載が終わったあたりで創作論にまとめたいと思います。

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