故あって、某宗派について調べていた折、ある高僧の方の、
「嫌な人、敵意を向けてくる人は自分を高めて下さっている」
と言う言葉が、奇しくも今の自分にしっくり来ました。(似たような事を思いつつあった、とも言いますが)
決して批判・否定の意図は無いことを先に断っておきますが、この論理には実は“相手”の存在がありません。
殊更他人を敵視したり、嫌な思いをさせるような人に「相手を高める」と言う意識などあろう筈もありません。
ともすれば、叩く理由が失われてしまうので、レベルアップされると困るとすら考えているのが大半でしょう。
何故、相手が自分を敵視しているのか思い悩むよりも、自分が前向きな考えになる事を優先しているのだと、個人的には解釈しています。
無理に、理由を模索して直した所で、相手の目的が「首を決して縦に振らないこと」にある以上、歩み寄るだけ磨耗します。
繰り返しますが、この言葉を悪い事だとは断じて思いません。
むしろ、この言葉に少し救われたと言う話でした。