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アナライズだとか、エネミーデータ的なアレ(執筆日記)

 今回の代替テストパイロットでの試みのひとつなのですが。
 一部の強敵と戦う前に、相手の機体スペックや武装を包み隠さずバラしてしまう手法を何度か取りました。
 女神転生やペルソナシリーズの“アナライズ”や、フリーゲームのセラフィックブルーで、敵のステータスを無制限で(アイテムもMPも、ターン消費すらなく)自由に見られるシステムに着想を得ました。
 
 それが出来る理由付けとしても「有名人過ぎてネットで解析され尽くしている」や「隠す気が更々無く、あえてハッキングさせた」など、作中上澄みクラスの強キャラ登場時に限定はされるのですが。
 前者はいかにもMMOっぽくて、良いマッチ感だと自画自賛しております。
 
 ……と言うわけで、わかりやすいメリットとしては「バラされた側の強キャラ感を出せる」と言うのがあります。
 一方で、気を付けないと、主役などの「データを閲覧した側」の株が著しく落ちるということです。
 武装を全て開示された上でも苦戦したり負けたりするとなると……と言うわけです。
 実際、私自身が下書きの時点で「わかってたのに、ここでむざむざ引っ掛かるの!?」とセルフ突っ込みを入れて、何度も書き直しました。
 身も蓋もありませんが、さしあたり執筆者としての対策としては「読まれた所で不利にはならない」と言う点を意識する事でしょうか。
 読んだ武器があまりに強すぎる、あるいは、シンプルな性能と使用者の力量で勝負しているから、バレた所で大したハンデにならない、とか。
 極論、自分がテロリストなどに襲われたとして、その人の持ってる武器が拳銃なのかライフルなのかがあらかじめわかったところで、どうしようもない、的な?
 また、名前からしていかつい武器名は、それだけで良い伏線になってくれます。
 更に、今回のKANON(カノン)のようなオペ子キャラに花を持たせる貴重な手段にもなりえます。
 
 読まれた側の“不意打ち”、悪し様に言えば“後だしじゃんけん”が完全に使えなくなるので、後付けに頼らない描写の訓練として、使えるかもしれません。

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