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バーンアウト(燃え尽き)症候群

 ここの解説が分かりやすいかと思われます。
https://pro.kao.com/jp/medical-kaigo/topics/professional-care/20220628/
 燃え尽き症候群と言うのも、てっきり通俗的な慣用句かと思ったられっきとした学術的用語のようですね。(病名、と言う程でも無い?)
 改めて端的に解説すると、ある時に突然、没頭していた物事への熱意が消失し、心が折れた状態でしょうか。
 
 恐らく今の自分がこれになりかかっているのを感じています。
 勿論仕事からくるのですが、直接的な原因は大きく分けて二つ。
 近頃、サブリーダーとの不和が激化してきた事と、これに対する上司の理解が皆無である事でしょうか。
 話したい主題は職場の事ではないので端的に流しますが、サブリーダーは書類の上では部下であれど、私よりも年数的に大先輩であり、社内でも結構声の大きい人で、この上司が良く詰め寄られているのも見掛けはします。
 本人に聴こえかねない場所・声量、ともすれば至近距離で陰口を叩く事に何ら躊躇がなく、欠片も気負いが無いタイプです。
 また報連相において勝手な思い込みが多く、曲解したまま上司に再度質問した上、上司は毎度「俺はそんな事言ってないよ?」とだけ返すので、私が嘘つきのような格好になるケースが頻繁に起こっています。
 どちらかと言えばサブリーダー自体より、上司に毎度梯子を下ろされ自分が割りを食う状況がトドメになった感があります。
 サブリーダーの判断よりも、上司(責任者)の判断を優先した結果キレられたので「上司の判断が優先です!」と至極真っ当な反論をしたら「上司が優先とか馬鹿なの?」→上司からの「安易に俺に判断させず君が配慮すべきだったのでは」のコンボが一番効きました。
 まあ、トドメと言っても、こうしてアーマードコアを楽しんだり、創作論等を書けているだけゆとりはあるのですが。
 
 さて、そろそろ創作に繋がる話に移りますが。
 バーンアウトは、大抵、以下の3ステップを経た末路と言われています。
 
 ・情緒の消耗(意欲の喪失)
 ・脱人格化(他人への冷淡な扱い)
 ・個人達成感の低下(自己肯定感の喪失・組織に対する自らの効力感の喪失)
 
 組織、職務のためにベストを尽くした筈が味方である人達によって阻害される無為から+α頑張るモチベーションが失せ、
 そうした不条理への怒りや、これ以上ババを引かされまいと言う自己防衛本能から他人を冷淡に扱い、その態度をますます糾弾され、
 内部に敵を作った結果、一挙手一投足を否定され、やがて職務や自身の能力・実績に対する自負を奪われ燃え尽きる。
 理想と現実の落差から変化した人物は、物語でも割りと頻出するタイプに思えます。
 割合年嵩の敵役や、堕落した役人と言う、主役と対立するか改心させられるパターンが大半でしょうか。


 私の場合は、ギリギリ最後の段階で踏み留まれているように思えます。
 冒頭で引用した花王のコラムにもありましたが、恐らく仕事への矜持はバーンアウトを踏み留まる最後の砦です。
 恐ろしい事に、サブリーダーのような人達は、他人のこうした“ガード”を能動的に崩し、一撃を入れんとラッシュを仕掛けてくるのです。
 能動的、かつ、無自覚に。
 このあたりがやはり、ともすればメンタルヘルス後進国と言われる我が国の怖い所でしょう。
 包丁を刃物だと分からないまま振り回してしまうのです。
 
 ブラック前職で負った適応障害とバーンアウトが決定的に違うのは、ダメージを受けた際に考え方が他罰的になってしまいがちな事でしょうか。
 このタイプの敵役が登場する作品の作者は、多かれ少なかれ燃え尽きた経験があるのかも知れません?
 それと、先の3ステップは、よくよく考えると私の上司の悪い所にも当て嵌まる気はします。
 彼もまた、一度は燃え尽きて今があるのかもしれないと思いつつあります。
 
 いつぞやも書きましたが、やる気が地に墜ちた状態の時、これまで培ったメソッドが生きると実感しております。
 メソッドが構築されていれば、力まずともパフォーマンスは減衰しません。
 むしろ熱量過多からのクールダウンと言う意味で、悪い事ばかりでもありません。

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