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物語によって少し救われた、ちょっとした話

 前回の近況ノートで取り上げたバズライトイヤーの話ですが。
 観たのは今日のお昼頃でしたが、観始めるまで、ちょっとした事情から心が荒んでいました。
 その理由と言うのが、今年度、私自身が勝手に予想していた昇進が無かった事、尚且つ、私より一年遅れて入社した人が、昇進した事でした。
(その人は私より9歳年上、恐らく同業の職歴が長かった、そもそも部署違いであり私と比べるものではない、と尤もな理由は沢山ありますが)
 誓って出世欲ではなく、会社が新体制に移行するにあたり、偶々ではありますが、私しか現場リーダーになれそうな条件の人間が居らず、前任者に追い付こうと遮二無二に頑張ったつもりであり、また、私の部署がこのままでは責任者不在となるので、昇進を予測していました。
 実際書類の責任者欄には私の判子を押していますし、仕事量も責任も前任者と全く同じ水準にまで来ています。
 その中で、日々のノルマもおおむね+αの成果を出しています。
 結果的には現場を統括する部長が兼任する形となりましたが。
 昇進出来なかった、と言うよりは、他の部署では昇進があった事で自分だけが爪弾きにされたように感じた事と、それなりに矜持をもってやってきた部署そのものを否定されたように感じました。
 何より、上からの説明も何もなかったのが引っ掛かっていますし、妻もそこを指摘していました。
 これを読む人の中に経営側の方が居られるのか、その可能性が今後あるのかはわかりませんが、この辺りのフォローの有無は、人員のモチベーションをいとも簡単に折ってしまうので気を付けた方がよいかと思われます。
 人間、生活や将来がかかっていても、根性で乗り切るには限界もあります。
 むしろ、一心不乱にやってる人ほど危ないです。自分で図々しい物言いなのは承知の上で。
 
 それで、話はバズライトイヤーに戻りますが。
 部下に頼らず、何もかも単独でやろうとする、前半のバズの態度が、これも偶々ですが、今の自分のやり方と重なって見えました。
 実際、昇進には枠数も限られるのかもしれませんし、私にマイナスの非があったから、と言う理由ではないのかもしれません。
 けれど、まあ、単純にお話や演出のクオリティが高かった事もあり、観終わった頃には、心がかなり晴れていました。
 
 お陰で明日から、いくらかはマシなモチベーションで仕事ができそうです。多分。
 それとまあ、今回のラヴクラフトリゾートで鞭使いINAが無気力の状態異常を喰らっても戦えた「手を抜いても結果を出せるだけ、自分のメソッドを確立している」「鍛えた技術は裏切らない」と言う表現のきっかけにはなってくれました。
 彼女にならって、明日からはほどほど、五分~七分の力で頑張るとします。

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