32話目の“ラニクア・ルアフアン”です。(2023年4月8日現在)
イルカと深きものとの間に生まれた混血種という設定のようで、恐らくは誰か一個人がTRPGプレイで考えたオリジナル神話生物なのかなと思います。
検索結果のたったの5件のうち、1件はピクシブ大辞典という結構なビッグネームなサイトに拾われており、じわじわ認知が進みそうな気はします。
クトゥルフものは、誰の解釈も全て正解とされるので、こうした出会いが起こりうるのも面白い所です。
今回と次回で遠慮なく使わせていただきます。
↓以下は本作ラヴクラフトリゾート20話目以降の重大なネタバレに触れる&人によってはもしかしたら不快かもしれない内容です。
20話目「人魚姫と夜のおデート」でMALIAがイルカを探していた理由は、今回のラニクア・ルアフアン使役を会得するためでした。
では、具体的にどのように召喚できるようになったのか。
(それもLUNAのクトゥグアを呼ぶ魔法は“使役”ではなく単に中立状態のそれを“招来”するだけであることを考えると、MALIAはラニクア・ルアフアンを完全に支配していることになります)
繰り返しますが、ラニクア・ルアフアンはイルカと深きものの混血です。
今のMALIAは深きものの末裔です。
召喚魔法を覚えに海へ出て、戻ってきた時に彼女は酷く衰弱していました。
これらの事実を統合してよく考えると、MALIAがある“怖い事をした”可能性が浮かんでくるのですが……真相は今後も闇の中です。
一応、その“怖い可能性”については、反証の余地もいくつかあります。
そもそもMALIAにそこまでする理由がない(水中でしか喚べない限定的な能力の為に支払う代償が、VRの事とは言え大きすぎる)ただ、MALIAにもVR側の住人となった何らかの事情が裏設定としてあるので、どういう価値観を隠しているかは未知数でもあります。
短時間で実現しているのも不自然である。神話生物ならそれくらいの不条理もありえますが。
そして、そんなことをしても正気度が減っていない。まあ、これも運営AIの主観的な匙加減ひとつなので、判定が発生しなかった可能性もあります。
“穏当な方の可能性”としては、単に野生のラニクア・ルアフアンと戦って、FFの召喚魔法よろしく、これに勝って契約を結ぶ事に成功した、と言うのが自然でしょうか。