エルデンリングでルーサットの輝石杖と言う、魔術発動用の武器を手に入れました。
その解説文にはこうありました。
「全ての魔術の威力を高めるが、魔力の消費も増える」
一見すると、魔力の燃費が悪くなるデメリットと引き換えに、一発一発の攻撃力が高くなると言うよくある設定です。
しかしこれ、実際に「威力を高める」と言う効果はありません。
実際には魔力消費だけが増加して、魔術を強化する効果はありません。
詐欺じゃないか! と思いたくなりますがしかし、
この杖は「杖の中では攻撃力が最も高い」ので、消費増と引き換えに威力が高まったと言うのは嘘ではなかったりします。
解説文に「魔術を強くする」事が、さも付帯効果のように書いてあるため、杖の攻撃力に更に上乗せされるような誤解を招いてしまったのでしょう。
数字としては同じなのに、言葉の順序や場所によって、杖の価値が変わるのは面白い事だと思いました。
ドラクエ4~6における「かしこさ」も、ほとんど死にステとされていますが、
かしこさが魔法を強くするわけではなくても、「かしこさの高いキャラクターは魔法が強い」と言うのは事実です。(※1)
ゲーム内の物理的な数値には何ら意味がないステータスであっても、観念的には意味があると言う例としてはこれも面白い話です。
(※1)
ドラクエ5に関しては20未満だと仲間モンスターが命令を聞き間違えて、思うように動いてくれないと言う意味はあります。
しかし、だいたい中盤以降になると20を下回る事がなく、装備で割合簡単にフォロー可能なのでそれ以上高くする必要がありません。
魔法が豊富で、かつ、最大レベルまで上げてもかしこさが20にならない踊る宝石については……この場では考えないことにします。