まずは皆様、ご参加ありがとうございました!
主催者の好みな作品が多く集まり、読書意欲を非常にそそられました。
ですが予想以上に集まりまして……すいません。今回は全ては読み切る事は不可能でした。
まがりなりにも、賞を出す身としては読了すべきだと思い、参加期間を伸ばして読み進めてきましたが、やはり無理でした。
もう少し伸ばし、全ての作品に目を通すべきか迷いましたが、下手に引き延ばすのもどうかと思い、今回は参加表明を頂いた作品の中から選定させて頂きます。大変申し訳ありません。
それでは、発表させて頂きます。
まず、「ベストマボロシ賞」は……青貴空羽様の「月が堕ちた夜」です。
病魔に侵され死に近い少年と、摩訶不思議な少女の出会い。もうね、設定が大好きなんですよ!摩訶不思議な少女は少年の見る幻想か、夢かあるいは本当に存在していて、死神か天使の如く最後の夢を見せにきたのか――
夢か虚ろか。素晴らしいマボロシでした!
では次は「いいね賞」を何作か発表させて頂きます。
坂上様の「浮帽子」です。
まるでドラマのような筋立てと、幽霊との不器用な交流が素晴らしいです。
作者様は保育園に詳しいなあ~と思いながら読みました。
伊乙式様の「憑依騎士道」
異世界もののラノベ仕立ての物語で、しっかりした物語と幽霊を憑依させる少年やそれを取り巻く人物、陰謀や活躍が素晴らしい作品でありました。完結おめでとうございます!
神木清隆様の「生きる悲哀と臨床師」
施設における現実的なお話であります。
現実は物語のように解決しない。ただ、重く引きずるように生きていくだけ。
最後にラーさん様の「赤目センリ」
和風テイストの作品で、赤目の芸妓とアヤカシ達が織りなす物語。
なかなか独特な文体であり、印象に残りました。
賞受賞作品は以上となります。
お断りですが、これらの選定は主催者の独断と偏見であり、自主企画を少しでも楽しんでもらう目的のものであります。
全作品を読むことは叶わず、不公平な選定となってしまった事は返す返す申し訳ありません。
これを持ちまして、マボロシ杯は終了とさせて頂きます。
多数のご参加ありがとうございました!