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あとがき『コンビニでマンガ談議してただけ』

書いていたお話が一つ、完結しました。
『コンビニでマンガ談議してただけ』
村田沙耶香先生のベストセラー『コンビニ人間』を読み、その影響を受けて執筆した作品です。

ええ、嘘です。


マンガの話をしているだけ、という全く持ってタイトル通りなお話なのです。
タイトルだけでどんなお話なのかわかるのが好きなんですが、意外と時間がかかってしまいました。
面白いと思って書き始めた作品ではありますが、コメントをくださる方もいて、その意見も種類があって、嬉しいと感じましたね。
書いてよかった。



あと何か言うことありましたっけ?
ああ、作中に登場するマンガは、すべてフィクションです。
実在しません。
ただし、なんだか面白そうだからスゲー読みたい、と私が思う作品です。
時流話説、つまり私自身も、マンガが好きです。
今はカクヨムで活動しておりますが、小説よりもマンガが好きな人間かもしれません。

キャラクターも皆、魅力的になってくれました。
心情を描けたのはほんのわずかな人数でしたが………。
もう少し書きたかった。

私は以前とある場所で、キャラクターが多ければ文字数は増える傾向にある、だから長編ではそうした方がストレスが少ない(書き手にとって)。
というような発言をしました。
登場人物が増えれば、それはボリュームのある話になる、事実だと思います。
事実というよりも自然なことですね。

ただ---私は今回、一人の女子に向き合い、彼女が何が好きで、何が嫌いか、何が得意で何が苦手か。向き合いました。
その結果、『一人の女の子』をちゃんと描いてあげれば、丁寧に描いてあげれば、書きたいことは溢れて来るものだと、わかりました。
文字数も増えていったので、他作品のことも考え何とか減らそうとする始末でした。

少ない人間でも、書き続けることで、物語は深みが出ると思います。
私が今回の作品で学べたこと、そう思います。
あ、何人か牡丹以外にも出て来るけれどね。
ガチャ子も。
ガチャ子も好きです。
今回は主役を張らせるわけにはいかなかったけれど。


実はもっと書きたいシーンもあったのですが、マンガとは関係が薄いことに関しては、カットしました。
牡丹の中学校時代の親友など---書きたい気持ちはあったのですが。

牡丹は、これからもマンガが好きで、マンガが中心です。
高校生は、高校生の間は色々なことがあります。
学業に励む場所であることは当然として、友達、先生、友情、出会い、別れ、将来へのなにがし、上手くいくこと上手くいかないこと、恋愛は意識してしまうかもしれません、女子ならば。
そんななかでマンガの話ばかりしていた二人は、これからもそうなると良いのでしょうかね。


………まぁ。
あの子がそれでいいのなら、いいーーーいい、です。

あの子はそういう子です。
何が好きかを、知っていることは正しいことです。
正しいことかは知りませんが、幸せなことです。

2件のコメント

  • 時流話説さん、こんばんは。

    『コンビニでマンガ談議してただけ』の完結、お疲れさま。

    淡々とした日常の中で、ほんのちょっと熱くなる瞬間。ああ、自分はこういう感じも好きなんだな、と気づかせてくれた作品でした。

    終盤、高校2年になったもち子のくすぶりを聞いていたコンビニ男が「俺に………俺にはよくわからないな」という場面が、今、妙に印象に残っています。

    (追伸)
    レビューをくださり、ありがとうございました。

    カクヨムでは複雑な作品は敬遠されやすいので、史実を踏まえた構成にしても複雑にはならないように、と心がけていたんですが、複雑に見えるんだなぁ、と反省しつつ、とても嬉しかったです。
  • 純太さま

    高校生の、何気ない日常?でしたが、何度もコメントをくださってありがとうございます。
    元気づけられました。
    高校二年生、全くくすぶらない人間というのは、いないでしょう。
    コンビニおとこも悩みはありました。
    描きませんでしたが………
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