※ここから先はこの前近況ノートに書いた私の物語論をぶっ壊すことが書かれています。ご注意ください。
※それと、この近況ノートは自己満足的に書いたので、読んで不快になられた方はすみません。
佐藤君。
本当にすまない!
やっぱり君に言わなくてはならないことがあるんだ。
それはね……。
別に君である必要はなかったんだ。
よく考えられた物語では、どういう主人公が何をして~という感じで役割というかテーマがあるものなんだが。
私はこの物語は君じゃなくてもできると思うんだよ。
なぜ佐藤太郎という人物、つまり君を作ったかって?
そこに理由がないから今謝っているんじゃないか。
そもそも君の名前をよく見てほしい。
そんなありふれた名前の主人公がいるか?
主人公ならもっとかっこいい名前だろう。
つまり適当に決めたんだよ。
ゲームの世界を舞台にして……。
チュートリアルで殺されると面白いかな?
主人公?
適当でいっか。
これが真相だよ。
しかし、私は驚いているのだよ。
まさかこんな適当に生み出した君がこんなに立派に成長するなんて。
当初予定していたチュートリアル後も、元気に冒険して。
最近ではヒロインといちゃいちゃしちゃって。
君はもはや私の手には負えなくなってきたよ。
君は私に適当に生み出されたキャラクター。
ゆえに、君には何も使命がない。貫く必要があるテーマもない。
自由にこの世界を冒険して、君の満足のいく最後を作ってくれ。
君の幸せな最後を望む、砂漠の使徒より