・すずめの戸締まり
記念すべき第十回は勿論コレ! ええ歳したオッサンの私がアニメ映画にどっぷりハマった作品です。
いやぁとにかく面白い、楽しい、泣ける、感動する、引き込まれる。美辞麗句をいくら並べても足りないその素晴らしさは本当に一見の価値があります。
明日、9/20にBlu-ray&DVD発売と、それを記念しての「おかえり上映」が全国100館で放映されます。
見逃した、という方。見てみたいなという方も、いやあんま興味ないけどという方もそう言わずに是非視聴してみて下さい。
※以下ネタバレ注意
まずは主人公の岩戸すずめちゃんのキャラが二重丸。決して可愛いだけのキャラじゃなくて、とにかく叫ぶ、走る、暴れる、ツッコむ、戸を閉める等、スクリーン狭しとガンガン動き回ります。
女子高生らしからぬその破天荒な行動力にも注目! 学校をほったらかしてイケメン追いかけるわ、日常ほっぽってフェリーに駆け込むわ、女子高生なのにスナックで働くわ子供に振り回されるわと、閉塞した学生生活をガンガン突き抜けるその爽快感が物語と舞台をどんどん突き進めて行くのです。
メインである「戸締まり」にも注目! ただの女子高生である彼女はバトルやハイスピードアクションが出来るはずもありません。でも、ただ「扉を締めて鍵をかける」だけの行動に、ガッツリと画面映えするアクションが盛り込まれています。
その際の彼女の言動もポイントのひとつ。どこか普通から外れてるような彼女の行動力、その源が明かされるにつれ、より彼女のキャラに引き込まれていくのです。
相方である草太のキャラもまた見物です。単にイケメンと美少女が旅をしてるならそんなん面白くも何ともありません。しかし草太が〇〇になっていることで、なんともコミカルかつファンタジーな面白さをバッチリ出しています。
現代ファンタジーなのも大きなポイント。日常から非日常へと突き進むすずめの周囲はあくまで日常で、そのギャップもまた彼女の立場の特別感を醸し出してくれます。
また現代日本が舞台なので世界の説明が不要で、物語が始まってから問答無用でガンガン話と舞台が進むのも大きなポイント。
人間ドラマも勿論あります。環や芹澤、千果やルミ、ミキ、そして岡部さん。私の好きな脇役の活躍にもぜひ注目して頂きたい。
クライマックスが二度来るのもおいしいポイント。二時間の映画なのでラストだけが全てだとダレがちになるものですが、本作は真ん中過ぎに一度大きなヤマが来ます。
あるいはここが「すずめの戸締まり」の一番の見どころなのかもしれません、それぐらいゾクリと来るシーンが用意されています。
多くは語りませんが(↑↑↑ちょっとまてえぇぇぇ!!)是非ご視聴になってください。
※震災ネタがありますので、地震警報やサイレン音が作中で流れます。そういうのが苦手な方はご注意ください。